養護・中学部 1/2/3年 生活(宿泊訓練) 指導案 前沢養護学校 用紙は A4 縦  1行 80字(半角) 1ページ 40行に設定してください。 【 生活単元学習指導案 】 岩手県立前沢養護学校中学部 日 時 平成元年7月10日(月) 3、4校時 場 所 中 庭 対 象 中 学 部(男 12 女 11 計23名) 指導者 T1藤 村 清 喜 T2千 葉 幸 子    菊 地 栄 一 後 藤 幸 市 工 藤 玲 子 菊池 まり子 千 葉 久 子 渡辺 美穂子 (佐 藤 早 苗) 1 題材名「宿泊訓練」 2 単元設定の理由 本年度の研究主題の趣旨に沿って、「宿泊訓練」を通して、生徒の集団参加能力・生活経 験の拡大、生活単元学習に意欲的に参加する能力を高めることをねらいとして設定した。   「宿泊訓練」は家庭、学園生活を離れ、野外においてキャンプすることにより日頃得られ ない貴重な生活体験の場であり、共同生活、テント設営、野外調理炊飯、キャンプファイヤ ーなど多くの生活経験の拡大が考えられる。  また、実施に当たっては学年、クラスによる班編成しているが、このところ顕著な生徒の 障害の重度・多様化を十分考慮し、無理のないよう指導内容や指導時間等に配慮しながら 、本年は学校敷地内での宿泊訓練の計画を立てた。 導入、動機づけ として、オリエンテー ションには校庭にテント2張りを立て、あわせて設営の仕方を指導した。 3 目 標     (1)野外での生活により日常得られないことを出来るだけ体験させる。 (2)集団生活への適用および生活にかかわる基本的能力・態度を養う。 (3)生徒・教師の親睦を深める。 4 指導計画 (総時間数 35 ) 第1次 オリエンテーション、班・係活動 ( 12 )  第2次 調理活動 ( 4 )  第3次 テント設営 ( 本時4/4 )  第4次 宿泊訓練 ( 10 )  第5次 反省、まとめ ( 5 ) 5 本時の目標 (1) 整列の仕方、班毎にきちんと集合、報告ができる。 (2) 目的および役割や活動がわかり行動ができる。 (3) 協力してテントを設営することにより成就感を持つ事ができる。 (4) 宿泊訓練当日の活動に自信を持って取り組むことができる。 6 指導過程 段階 指 導 事 項 学習内容および活動 指導上の留意点 備 考 導 ・あいさつ ・班毎に整列し挨拶をする ・集合報告の早い班、号令 紅白帽子 班旗 ・本時の学習活 ・本時の学習内容について ・話しを聞き、注目する 入 動を知る 聞く (20) ・テント設営を見学する ・一部の生徒を加え設営 テント ・動機づけ ・エールにより活動開始 ・みんなで声を合わせ出す 1張り ・ならび方 ・班ごとに分かれ整列する ・横に並び説明を聞く 展 ・テント配置 ・テントを指定された位置 ・生徒にテントを各班の テント に運搬、用具等の用途、数 説明場所に運搬させる 5張り を確認する ・用途、数を生徒に聞きな がら確認する ・個々の活動 ・自分の活動する役割を ・個々の活動役割を与え 開 確認する 手順を確認する ・テント設営 ・役割手順に従い設営する ・自分の役割が終了したら (30) 他を援助する ・必ず1人1つは役割を持つ ・テントの点検 ・班毎にテント設営の点検、 ・全体で発表できるように 反省、まとめをする ひとりひとり発表させる (代表を選ぶ) ま ・全体反省 ・各班代表の発表 ・発表の時は班毎に前に出 と ・まとめ て整列し発表する め ・次時の予告 ・次時の活動への意欲づけ をする (10) ・あいさつ ・生徒は号令をかけ挨拶 ・集合、報告の早い班号令 ◎ 設営テント数 うさぎ班(1年) 10名 2張り設営 T1後藤 T2藤村 T3千葉(幸)菊池(ま) ダンプ、ビッグエッグ班(2年) 9名 2張り設営 T1菊地(栄) T2工藤 T3渡辺 トマト班(3年) 4名 1張り設営 T1千葉(久) T2佐藤(早)   7 生徒の実態と目標 (略) 学年 氏 名(障害等) 活 動 目 標 (活動役割場面) 8 評 価 テントの設営は意欲を持たせる意味で、事前にテントを数日間展示していたこともあり 、生徒たちは集合から設置、発表まとめにいたるまで終始意欲的に取り組み良かった。 ただ、生徒によりテント設営の役割、見通しを持てないままに試行錯誤的な行動場面も見 られた。 9 授業の反省 (1)導入時間が長かったことにより、他の活動に多少支障があった。また、授業の中でクラ ス単位の班編成をしたものの指導者全体の動きやTT方式の確認も必要と思われた。 (2)指導時間の不足もありテント設営のみに主眼が置かれ、本来の設営手順の確認や設営 後の点検活動が十分ではなかった。 (3)生徒の実態に応じてひとりひとりの指導目標を設定したものの、授業展開の中で十分 に実現されなかった。指導に当たってはさらに具体的な指導着眼目標や見通しが必要と 思われる。