印刷用紙:B5縦 1ページの行数:44 1行の文字数(半角で):80        中学部2年   国語学習指導案                                                                   日 時 平成3年10月18日(金)2校時                         9:45〜10:25                           場 所 中学部3年1組教室                            対 象 中学部2年 国語Bグループ                            (男子3名 女子1名 計4名)                      指導者 畠山 麗                                                       1 題材名  「ありとはと」                                                                    2 題材設定の理由                                  本グループの生徒は、男子3名、女子1名、計4名で構成されている。コミュニケー  ションでは、日常生活での会話がある程度可能な生徒から、ことばでの会話がほとんど  ないが、身振りで自分の意思を表現することができる生徒まで、幅があるグループであ  る。また、読むことにおいては、二語文程度であれば読める生徒から、五十音の拾い読  みができる生徒まで開きがある。しかし、ひらがなを読んだり書くことが苦手な生徒で  も、絵を見て描かれている内容を身振りで表現したり、質問に対する答えを指で示した  り、単語で表現することなどは可能である。                      本題材は、物語文としては新しい学年になって初めて取り上げたものであるが、生徒  の力から見ると、各場面のさし絵と文の関連付けは、動作化を取り入れることによって  読み取ることができるのではないかと考えた。この物語は、「あり」と「はと」を登場  させ、もののいえない動物でさえ立派な行いが分かるのであるから、わたしたち人間は  恩を返さなくてはならない。つまらないものでも、恩を受けた人に立派な恩返しができ  るということを説いた内容である。「はと」は学校で飼育しており、「あり」について  も農業の時間などで、よく目にする昆虫である。そのため、身近にいるものを取り扱っ  ているので、生徒が関心をもって学習に取り組むことができると思われる。また、場面  構成が四つに分かれており、各場面の文が短くまとめられ、生徒にとって読みやすい物  語と考え、本題材を取り上げた。                           指導にあたっては、絵を見て対応する単語カードを選んだり、文字カードを使った活  動を行なったり、さし絵と文を具対物の提示や動作化をすることによって物語のあらす  じを理解することに取り組ませたい。これによって、今まで学習してきた文字の定着を  はかるとともに、将来、日常生活の中で絵本に関心をもって読むことができるよう学習  を進めていきたい。                                                                        3 目 標                                      (1)やさしい物語を読むことに興味を持たせる。                   (2)はっきりした発音で音読できる。                        (3)物語のあらすじが理解できる。                      4 指導計画 (10時間   本時5/10)                     +---+--------------+--------------------------------+--------------+     | 次|  項  目  |    主 な 指 導 内 容   |   時 間  |     +---+--------------+--------------------------------+--------------+     | 1| 物語を読もう。| 文章を読むことに慣れさせる。   |    2   |     +---+--------------+--------------------------------+--------------+     | 2| 登場するものを| 物語に出てくる語や文を理解させる。|    2   |     |  | 知ろう。   |                  |        |     +---+--------------+--------------------------------+--------------+     | 3| 登場するものの| 「ありとはと」の動きを動作化によっ|    4   |     |  | 動きを知ろう。| て理解する。           | (本時1/4) |     +---+--------------+--------------------------------+--------------+     | 4| 物語の内容の理| 物語全体の流れを読み取る。    |    2   |     |  | 解を深めよう。|                  |        |     +---+--------------+--------------------------------+--------------+                                            5 本時の指導                                    (1)本時の目標                                   ア 「あり」の動きについて知り、動作化できる。                  イ 「はと」の動きについて知り、動作化できる。                  ウ 簡単な語句や文をはっきりと音読できる。                                                           (2)生徒の実態、本時の個人目標(別 紙)                                                             (3)本時の展開(別 紙)                                                                     (4)評 価                                     ア 「あり」の動きについて知り、動作化できたか。                 イ 「はと」の動きについて知り、動作化できたか。                 ウ 簡単な語句や文をはっきりと音読できたか。                                                        6 配置図