印刷用紙:B5縦 1ページの行数:41 1行の文字数(半角で):76 小学部1・2・3年 遊びの指導学習指導案                   日 時 平成3年10月18日(金)9:20〜10:00                   場 所 体 育 館                   対 象 小学部 1・2・3年                       (男子14名 女子3名 計17名)                   指導者 紺野 葉子(T1) 高橋   勉(T2)                        及川 修子(T3) 志村 陽子(T4)                        柴田 紀子(T5) 熊谷由紀子(T6)                       村上 嘉郎(T7) 山下喜代子(T8)                       米田  寿(介1) 中田 康則(介2) 1 題材名   「 段ボール遊び 」 2 題材設定の理由   小学部低学年は、1年生5名(男子3名、女子2名)、2年生8名(男子7名、  女子1名)、3年生4名(男子4名)計17名で構成されている。   日常の遊びの様子を見ると、水遊び、紙遊び等の感覚遊びを楽しんでいる子ども  から、ブロックを積み、バスや電車にみたて構成遊びをしている段階の子どもまで  開きが大きい。人とのかかわりでは、教師と一緒に遊ぶ子どもは数名いるが、教師  の働きかけを必要としている子ども達である。段ボールでの遊びの様子は、1年生  は段ボールの上に乗ったり、たたいて遊んだりと感覚を楽しむ子どもが多く、教師  の働きかけによっては箱に入って楽しむ子どももいる。「段ボール遊び」を経験し  ている2・3年生は、興味・関心を示し自分からかか わって遊び、段ボールで作  った自動車やバスでごっこ遊びも経験してきた。このように、感覚を楽しむ子ども  からバスごっこや積み木等の構成遊びまで幅広い子ども達である。そこで、発達段  階や経験に応じて、友達と一緒に遊ぶことができるもの、いろいろな遊び方が工夫  でき発展させていけるものと考え本題材を設定した。   素材である段ボールは、ふだんよく目にするもので、子どもにとってなじみやす  いものである。また、段ボールは、軽くて弾力性があり、肌触りが良く、紙類とし  ては比較的丈夫で安全性がある等の長所を持っている。そして、いろいろに段ボー  ルを加工することにより、バスや電車、トンネル、キャタピラー等子ども達にとっ  て活動を広げる遊具にすることもできる。このように、箱を運んだり、積み重ねる  等の活動や乗り物にみたてての遊びもでき、感覚遊びから構成遊びへと幅広い活動  を展開することができる。また、ごっこ遊び等大きい集団としての遊びに高めてい  くことができる題材である。   指導にあたっては、子ども達のそれぞれの発達段階や経験に応じて自発的・主体  的に取り組めるように各種の遊びコーナーを設けたり、意図的に段ボールでのバス  ごっこ等の課題遊びを設定したりして、進んで段ボールとかかわり友達や教師と一  緒に遊ぶことができ、さらに見通しを持って活動できるようにしていきたい。 3 目 標  (1) 段ボールを使って楽しく遊ぶ。  (2) 教師や友達と遊ぶ楽しさを経験させる。 4 指導計画 (6時間  本時 4/6)   次   主 な 活 動 内 容       教  具  等    時 間                     段ボール箱、すべり台、トンネル   1  ・いろいろな段ボールで遊ぼう  キャタピラー、おふろ       2                     段ボール箱、すべり台、トンネル 2  2  ・バスで遊ぼう         キャタピラー、おふろ、バス停留 本時                     所、切符販売機、バス      (2/2)                     段ボール箱、すべり台、トンネル   3  ・トンネルやコースを使って遊  キャタピラー、おふろ、バス停留  2      ぼう             所、切符販売機、バス、コース 5 本時の指導  (1) 本時の目標    ア いろいろな段ボールで遊ぶことができる。    イ みんなと一緒に遊ぶことができる。  (2) 児童の実態、本時の個人目標 (別紙)  (3) 本時の展開 (別紙)  (4) 評 価    ア いろいろな段ボールで遊ぶことができたか。    イ みんなと一緒に遊ぶことができたか。  (5) 配置図 (本時の展開文中) 印刷用紙:B4横 1ページの行数:61 1行の文字数(半角で):186 5−(2)    児童の実態、本時の個人目標          印刷用紙:B4横 1ページの行数:41 1行の文字数(半角で):148 5−(3)本時の展開 段階 学 習 内 容   学  習  活  動 教師の働きかけと指導上の留意点 教材・教具 導 1 本時の学習内容 ・段ボールで遊ぶことを知る。 ・各クラスで、「これから段ボールで遊ぼ 入 の確認       う」と声がけをする。   2 移動 ・段ボールを持ち、体育館に移動する。 ・これから遊ぶ段ボールを、自分達で運ぶ ・段ボール 3分 という意識を持たせる。 3 自由遊び ・持って来た段ボールを置く。 ・音楽テープ ・各コーナーで自由に遊ぶ。 ・段ボールへのかかわりの少ない子どもに すべり台をすべって遊ぶ。 は促す。 ・キャタピラー 段ボールのおふろに入って遊ぶ。 ・工夫して遊んでいる子どもをほめる。 ・すべり台 トンネルをくぐって遊ぶ。 ・各コーナーでの遊びをそのつど示範し、 ・おふろ キャタピラーで遊ぶ。 遊びに誘いこむ。 ・段ボール 展 積んだり崩したりして遊ぶ。 ・すべり台に介2、キャタピラーと車にT5 ・トンネル               段ボールで作った自動車で遊ぶ。   おふろと段ボールにT8がつき、遊びに ・自動車                                 誘いこむ。 (バス)                          ・マット                     ・ステージ・ろく木・屋外などに子どもが 行かないように配慮する。 ・自由時間が終わったことを告げ、場の設 開 定の変化により、次の活動への意欲を高                          める。                          ・T5、T8が切符販売機・バス停の表示を                                 設置する。 ・切符販売機    ・バス停の表示 30分 4 バスごっこ ・決められた場所に集合する。 ・帽子 ・集合 ・バスごっこをすることを知る。 ・T1がバスごっこをすることを話し、活 ・笛 動のきっかけを示す(運転手:T2、介2 ・プラスチックのお金 ・グループに分れる ・グループに分れる。  切符販売機:T5、T8) ・切符   ・雰囲気を盛り上げ、運転手などの係をや ・バスごっこ ・切符を買う。  ろうとする気持ちを引き出す。     ・バスごっこをする。  ・待っている子どもには個別的な働きかけ を多くし、活動に取り組ませる。 ま 5 本時のまとめ ・本時の活動を想い起こし、楽しかっ ・楽しくできたことを話し、次時の学習意 と たことを確かめる。 欲を高める。 め 6 次時の予告 ・次時の学習内容を知る。   7 終わりのあいさつ ・終わりのあいさつをする。