印刷用紙:B4横 1ページの行数:44 1行の文字数(半角で):170  小学部4年 生活単元学習学習指導案 日 時 平成3年10月18日(金) 9:20〜10:25 場 所 小学部4年1、2組教室 対 象 小学部4年1、2組 (男子8名、女子1名、計9名) 指導者 及川由紀子(T1) 小野寺 浩(T2) 木村 泰雄(T3) 瀬川 信博(介) 1 単元名 「岩山パークランドへ行こう」 2 単元設定の理由 本学年は、1組5名(男子5名)、2組4名(男子3名、女子1名)計9名で学園生 6名、自宅通学生3名である。学校生活における児童の様子を見ると、友達に進んで声 がけをしたりお世話をするリーダー的な児童、友達の動きを見たり教師に促されて行動 する児童、指示理解が困難で個別に指示や援助を必要とする児童と個人差が大きい。社 会性の面では学校内での力は伸びているものの、下校後は家庭や学園内での生活がほと んどと生活範囲が限られており、社会経験の欠如が見られる。 4年生の生活単元学習では、仲間と共に楽しく活動させるため「遊び」を取り入れて 単元を展開することにより、仲間と分担・協力し、一連の活動に期待と見通しをもって 取り組む力の育成をめざしている。子ども達は3年生までの遊びの指導「乗りもの遊び  などで、ごっこ遊びを通して簡単な役割・分担・協力する態度やきまりを身につけてき ている。そこで、「乗りもの遊び」の発展として、より、身近な校外へ出て公共施設の 利用や路線バスの利用などの生活経験が拡げられるものとして「岩山パークランドへ行 こう」を設定した。 岩山パークランドは、盛岡市の北東部に位置する遊園地で、子ども達のあこがれの遊 び場である。事前に、お金を用いたバスの乗り降り、公共の遊園地の利用の仕方などの 学習もでき、それを校外へ出て実際の場面で具体的に生かすことができる。これらの一 連の活動を経験させることによって、満足感を味わわせ社会にふれることへの興味関心 を培うことができる。 指導にあたっては、3年生までの「乗りもの遊び」での子どもの実態を生かし、一人 一人の興味関心に応じた活動を用意する。また、6月に実施した「チャグチャグ馬コま つり」での飾り馬作りや、先月のバス遠足「盛岡市動物公園」などの既習活動を発展さ せることにより、無理なく活動が展開できるようにしたい。具体的には、発達段階や障 害特性の多様な子ども達であるので、バスや遊園地の利用について「遊び」的活動とし て工夫する。日程表作りや計画表作りでも、写真や絵を用いるなど視覚でわかる教材を 工夫することにより、期待と見通しをもてるようにしたい。 本時では、岩山パークランドでの楽しかった経験を、自分達でメリーゴーランドの遊 具を作ることにより再現する活動とし、役割・分担・協力して遊んだり、一つのものを 作り上げていくようにしたい。 3 目標 (1)分担・協力しあいながら、友達と一緒に楽しく活動する態度を身につける。 (2)期待や見通しをもって、意欲的に取り組む。 (3)公共施設やバスの利用の仕方を学ぶ。 4 指導計画 (24時間  本時23・24/24)    小 単 元            活 動 内 容          時間 計画を立てよう ・岩山パークランドの様子をビデオで見る。  1 計     ・岩山パークランドへ行く期日を知り、内容をきめる。 画 ・当日の日程表を作る。 2 ・当日までの計画表を作る。 2 岩山パークランドって ・どのような乗りものがあるかを写真で見る。 2   どんなところ? ・岩山パークランドの絵地図を作る。 ・岩山パークランドごっこをする。 練 (チケットを買う、順番を待つ、乗りものに乗って 3 遊ぶ。) バスに乗って行こう ・バスごっこをする。   ・ミニバスに乗る。 4 (整理券をとってバスに乗る、料金箱にお金と整理券 習 を入れて降りる。) 結団式をしよう ・今までの学習をふりかえる。   ・もちもの、きまりをきめる。 2 ・日程の最終確認、決意を固める。 実 岩山パークランドへ  ・岩山パークランドへ行く。 6 施 行こう ま 岩山パークランドを作 ・メリーゴーランドを作って遊ぶ。 2 と ろう ・「岩山パークランドへ行こう」の学習をふりかえり、ま め とめをする。 (本時) 5 本時の指導 (1)本時の目標 ア メリーゴーランドの馬を作ることができる。 イ 友達と一緒に、岩山パークランドごっこを楽しむことができる。 (2)児童の実態、本時の個人目標(別紙) (3)本時の展開(別紙) (4)評価 ア メリーゴーランドの馬を作ることができたか。 イ 友達と一緒に、岩山パークランドごっこを楽しむことができたか。 (5)配置図 ア.本時の学習について イ.メリーゴーランド作り ウ.岩山パークランドごっこ (「生徒の実態」 省略) 5ー(3)本時の展開 段階 学 習 内 容 学 習 活 動 教師の働きかけと指導上の留意点 個に対する配慮 教材・教具 1 はじめのあいさつ ・当番が前に出て指揮を取り、みんなで ・バスのうたを楽しくうたったり動作で表現することにより、 導 「岩山パークランドへ行こう」のうたをうたう。 学習への意欲がもてるようにする。 2 前時の学習の想起 ・VTRを見て岩山パークランドへ行っ ・いすをもってTVの前に集まり、集中して見るようにする。 ・VTR一式 入 たことを思い出す。 ・楽しかったことを想起できるように場を盛り上げる。 ・TV 3 本時の学習につい ・メリーゴーランドを作り、岩山パーク ・岩山パークランド絵地図の中からメリーゴーランドが飛び ・絵地図 15 て(配置図ア) ランドごっこをして遊ぶことを知る。 出る様子を見て、メリーゴーランドに注目するようにする。 ・メリーゴーランド図 分 ・見本の馬を見せて作ってみたいという気持ちを引き出す。 ・見本の馬 4 メリーゴーランド ・3グループに分かれて、2匹の馬を作 ・たまごパック 作り(配置図イ) る。 T2、介 T1 T3 ・ペンキ Aグループ・・・たて髪 ・見本を見てたて髪を作り、飾り ・見本を見て目としっぽを作り、・写真と見本の絵を見て足を作 ・ボンド B ・・・目、しっぽ 付けをする。 飾り付けをする。 り、飾り付けをする。 ・色紙 C ・・・足 ・学習の準備をする。 ・学習の準備をする。 ・学習の準備をする。 ・シール 展 全員で飾り付けをする。 ・たまごパックをペンキでぬる。 ・ペンで型をとる。 ・足の絵をかく。 ・ペン ・ボンドで貼る。 ・定規を使って直線を引く。 ・線の通りにはさみで切る。 ・のり ・まる色紙にのり付けして貼る。 ・線を意識して切る。 ・のり付けして貼る。 ・はさみ ・シールを貼る。 ・のり付けして貼る。 ・メリーゴーランドをイメージ ・型紙 して模様をかく。 ・定規 ・できた馬を2組に運び、組み立ててメ ・完成した馬に注目し、両手を上げて完成の喜びを味わう。 ・写真 リーゴーランドを完成させる。 ・馬をはめこんだ時、メリーゴーランドを動かして見せ、遊 ・筆 開 ぶことへの期待感をもたせる。 ・メリーゴーランド ・バスごっこをして、岩山パークランドへ行くように誘う。 ・帽子 5 岩山パークランド ・バスごっこをしながら、岩山パークラ ・車掌の恰好をした介助員は、元気に1組の教室に入ってき ・笛 ごっこ(配置図ウ) ンドへ行く。 てみんなをバスに誘い入れる。 ・縄 ・うたをうたいながら楽しく岩山パークランドへ行く。 ・販売所 ・チケットを買ったり、順番を待ってメ ・T2は岩山パークランドの係員になってみんなを歓迎する。 ・お金 リーゴーランドに乗って遊ぶ。 ・お金は実物を用いる。 ・チケット  45 ・児童の活動を主体とし、チケットを売る係やメリーゴーラ ・いす 分 ンドを操作したがる児童にはさせる。 ・ミラーボール 6 本時の学習のまと ・本時の学習をふり返る。 ・メリーゴーランド作りで頑張った点をほめる。 ・白幕 ま め ・楽しく遊んだことをふり返る。 ・BGM と ・代表が前に出て、みんなでエールをし ・メリーゴーランドをみんなで力を合わせて作り、岩山パー ・旗 め あう。 クランドができたことを喜び合う。 5 7 おわりのあいさつ ・当番が前に出て声がけをし、みんなで ・元気にあいさつするよう促す。 分 あいさつをする。