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平成21年度(第53回)岩手県教育研究発表会
新しい時代の学校づくりをめざして
多数のご参加ありがとうございました!
 
 2月17日(水)・18日(木)、花巻温泉及び総合教育センターを会場として、1,800名を超える参加者をお迎えし、第53回岩手県教育研究発表会を開催することができました。
 1日目の午前中に、「開会行事」(教育委員長挨拶・基調報告)と「全体会」を行いました。「全体会」では、校種を超えた多くの学校関係者が一堂に会し、本県教育の最重要課題である「学力向上」を図るため、教育行政機関と学校がそれぞれ重視して取り組むことについて考えました。千々布国立教育政策研究所総括研究官、佐々木教育次長兼学校教育室長、藤原総合教育センター所長の3人から、それぞれ各種調査結果をもとにした本県児童生徒の学習の定着状況、家庭学習状況、教員研修の在り方等について、厳しくも現実としての実態をふまえ、課題解決に向けて取り組むうえでの考え方、視点についてお話しいただきました。
 午後は、特設分科会1を「校内研修」と「家庭学習」の2つのセクションにわけ、全国の先進事例やさまざまな立場の教育関係者によるシンポジウム等を行いながら、学力向上を図るこれからの岩手の教育の在り方について、参加者の皆さんと共に考えていただきました。また、続いて行われた実践発表「生徒を育む」では、3人の県内高校教員からすばらしい発表がなされ、会場にあふれるほどの参会者にたくさんの感動を与えてくれました。
 2日目は、2つの特設分科会(産業教育・キャリア教育、生徒指導)と17分科会において、県内から選りすぐられた76主題の授業実践、研究成果が発表され、昨年にもまして工夫を凝らしながら、活発な協議を進めていただきました。いずれの発表も、これからの岩手の教育を支え、創造していく研究成果として、大いに活用されることを期待しています。
 ご多用の中、おいでいただいた千々布総括研究官、木村宮崎西中学校長をはじめ、シンポジスト、研究発表された先生方、また、発表者を推薦してくださいました関係各機関、企画展に出品していただいた関係各位、さらに、開催に当たってご支援、ご協力を賜りました今年から本会場とした花巻温泉のスタッフをはじめ関係各位、皆さまに心から感謝を申し上げます。
開会行事
主催者挨拶
主催者挨拶:県教育委員長
県教育委員会 八重樫勝 委員長
 八重樫委員長は、挨拶の中で、はじめに全体会場をセンターから花巻温泉に移した経緯にふれたあと、様々な教育改革が積極的に進められる中、岩手県で新たに「岩手県民計画」を策定し、県民総参加による教育立県の考えのもとに人材育成の実現を目指していることを述べ、今回の発表会において、学力向上への取り組みについて活発な研究協議がなされるよう希望されました。
 また、時の人となった花巻東高校の菊池投手の新聞記事に載った言葉を引用しながら、人間教育としての教師の責任の重さについても言及し、研修する者のみが教える資格があるとして、教師としての力量、資質、情熱を磨き合う2日間となることの期待を示しました。
基調報告
基調報告:総合教育センター所長
総合教育センター 藤原忠雄 所長
 藤原所長は、はじめに、本発表会が昭和33年の第1回発表者8名からのスタート以来、回を重ね、今年度53回を迎え、遠くは大分、和歌山、富山からもご参会いただくような規模の大きな大きな会となったことに、これまで築き上げてこられた関係者の尽力に敬意を表しました。その後、今年度の発表会の趣旨とその概要について、パワーポイントを用いて説明しました。特に、昨年度の1本から4本に拡大した特設分科会の設定について、そのテーマを本県の教育課題である学力向上を中心としたことにふれ、それぞれの分科会で本県の将来像に迫る活発な議論を期すると述べました。
全体会(特設分科会1の趣旨説明)
教育次長兼学校教育室長 会場風景写真 千々布敏弥総括研究官
県教育委員会 佐々木修一 教育次長兼学校教育室長 会場風景写真 国立教育政策研究所 千々布敏弥 総括研究官
分科会−17分科会・4特設分科会で実施−
特設1家庭学習 実践発表 特別支援
外国語活動/外国語 17分科会で76主題の
研究発表がありました
情報教育
開発教材展 教育相談 体育・保健体育
参加者の声〜アンケートから〜
 発表会にご参加いただいた皆様に、会運営や所員等の発表内容について、アンケートを実施しました。
<おことわり> ●アンケート回収枚数は441枚(昨年680枚)です。●表の( )内は昨年のデータです。●割合の合計 は、端数処理のため100にならない場合があります。●未回答があるため、所属校種の合計はアンケート回収枚数と異 なります。
所属校種
上段:回答数
下段:割合%
幼稚園
保育所
小学校 中学校 高等学校 特別支援学校 その他
29(64) 205(388) 120(132) 25(29) 28(29) 27(28)
6.6(9.6) 46.5(57.9) 27.2(19.7) 5.7(4.3) 6.3(4.3) 6.1(4.2)
全体会
特設分科会
実践発表
人数[割合%]
名称 大いに
参考になった
参考になった あまり参考に
ならなかった
参考に
ならなかった
全体会 58人[50.4%] 54人[47.0%] 2人[1.7%] 1人[0.9%]
特設分科会1〜3 151人[51.9%] 127人[43.6%] 10人[3.4%] 3人[1.0%]
実践発表 99人[81.1%] 22人[18.0%] 0人[0%] 1人[0.8%]
17日 午前 [花巻温泉] 全体会 特設1(校内研修、家庭学習) 実践発表
18日 午前 [花巻温泉] 特設2
18日 午後 [花巻温泉] 特設3
分科会の満足度
人数[割合%]
延べ回答数:441
分科会 大いに
参考になった
参考になった あまり参考に
ならなかった
参考に
ならなかった
分科会全体 243人[55.1%] 189人[42.9%] 8人[1.8%] 1人[0.2%]
17日 午前 [花巻温泉] 幼児教育 特別支援教育
18日 午前 [花巻温泉] 国語 算数/数学 教育相談
[センター] 社会/地歴・公民 理科 音楽 図画工作/美術 外国語活動/外国語 情報教育
18日 午後 [花巻温泉] 国語 算数/数学 キャリア教育
[センター] 社会/地歴・公民 理科 体育/保健体育 家庭/技術・家庭 外国語活動/外国語 道徳 小規模・複式指導 家庭学習
研究内容の評価
回答%
研究主題名 大いに参考になった、今後の教育活動にぜひ生かしたい 参考になった、今後の教育活動にぜひ生かしたい あまり参考にならなかった、教育活動に生かせる内容があまりなかった 参考にならなかった、教育活動に生かせる内容がなかった
研究全体 39.1(42.9) 52.4.(52.1) 7.0(4.5) 1.5(0.4)
知識・技能の活用を図る学習活動を支援する指導展開例の作成 37.8 59.2 3.1 0.0
「学力向上」を図るための家庭学習の在り方に関する研究 46.2 45.1 8.8 0.0
実践的な指導力の向上を図るこれからの教員研修の在り方に関する研究 40.0 56.7 3.3 0.0
「NetCommons」を用いた情報共有サイトの活用に関する研究 27.3 51.5 9.1 0.0
事例の見立てに関する一考察 39.4 51.5 9.1 0.0
小学校の通常の学級における特別な教育的支援を必要とする児童への支援の在り方に関する研究 43.8 50.7 2.7 2.7
アンケートの記述から
(抜粋)
  • 本県の現状及び課題が具体的資料に基づいて説明され、とてもわかりやすく、学校に戻って全職員で共通理解を図り、生かしていきたいと感じた。特設分科会と教科毎の分科会構成も参加しやすく、良いと思う。(小学校)
  • 全体会では、教育次長及びセンター所長の岩手の学力向上への熱い思いが伝わり、一般の全体会とは異なる迫力のあるものでした。シンポジウムやパネルディスカッションを取り入れた運営により、深まりのある議論を聞くことができ、大変参考になりました。(県外)
  • 全体会の千々布先生の講評に、気づきとやる気をいただいた。さっそく新年度の改善策として、校内で提案したい。また、センターでの家庭学習に関する調査結果や出前授業の実践にも触発された。活用を考えたい。(中学校)
  • 全体会のお話はどれもわかりやすく、大変参考になりました。高校の先生方の実践発表が心に残りました。子どもたちだけでなく、自分も頑張ろうと思いました。(小学校)
  • 家庭学習に関する調査・分析、大変興味深く聞いた。自学ノートから宿題への転換、家庭学習と授業との連動、予習、授業、復習のサイクルの確立など、明日からでも挑戦していきたいと思います。(中学校)
  • 岩手のキャリア教育について、馬上校長の基調講演と各校長の発表がまさに、総論、各論となりわかりやすかった。それぞれの校長先生方の強い思いが伝わってきた。(小学校)
  • 特設分科会3における花巻北中学校の実践発表は、これからの学校、地域の在り方を示していただいた。本校も独自の地域連携の在り方を探っていきたい。(中学校)
  • シンポジウム形式が良かった。鑑別所等貴重なお話を聞くことができた。今後も現代の教育に関する諸問題のテーマを取り上げ、外部の専門機関関係者のお話を聞く機会を作ってほしい。(中学校 40代)
  • 県内だけでなく、県外や専門の先生方の話も聞けて、とても勉強になりました。特設分科会も実践発表も内容がとても良かった。(小学校)
  • 技能だけでなく考える力を育んでいくこと、その力を育てるのは何でも話せる学級をつくることに納得した。考える力を大切にし、お互いに関わり合える授業をしたいと思う。(小学校)
  • 分科会のパネルディスカッションが大変参考になりました。同じような課題を抱えながらも、しっかりと校内研修を進めていることを聞き、自分も頑張らねばと思いました。なんとかできそうな気がしてきました。(小学校)
  • 情報教育分科会は、実習室で行われ、質問や回答が掲示板で行われ、疑問に対してリアルタイムで答えていただき、とても素晴らしいと思いました。(小学校)
  • 小学校〜高等学校までのお話を聞き、発達段階による教師の役割の違いなどについて考えさせられました。これから、少しずつでも実践していきたいと思います。(小学校)
  • 発表者が、地区、個人、長期研修生、センターと、広範囲であり、多くの先生方が研究に取り組んでいる様子がよく分かりました。(中学校)
  • 研究されている先生は確実に力をつけることができると改めて感じた。日々研究することが大切だと思います。学びを深めることができました。(中学校)
  • 高等学校教員の参加者が少なかった。高教研の発表内容が素晴らしかったのに加え、日頃知ることの少ない小・中の指導例に触れることができた等、内容が充実していただけにもったいない。(高等学校)
  • 発表も良かったが、パネルディスカッションが、多くの角度から考えや現状の話を聞くことができ、いろいろなことに気づかされた。充実した分科会でした。(特別支援学校)
  • パネルディスカッションで小・中・高の先生方から実際の話を聞くことができてよかった。小学校のうちから人との関わり自己理解の大切さを感じた。(特別支援学校)
  • 国公立幼稚園や保育園の先生方の研究発表を聞く機会が少ないので、大変勉強になりました。(幼・保育園)
  • 一人一人の子どもを見取りながら環境を工夫し援助していくことはとても大切だと思う。人間関係を広げながら言葉で思いを表現することを育む大切さを感じた。(幼・保育園)
アンケートにご協力いただきました皆様、ありがとうございました。今回のアンケート結果を、来年度の研究発表会運営や所員等の研究推進等に生かしていきたいと考えています。

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