教育センターニュース
第104号
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岩手県立総合教育センター
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2016.12.02 お問合せ:ml-maga@center.iwate-ed.jp

[目次]
■1〔お知らせ〕 『平成28年度(第60回)岩手県教育研究発表会のお知らせ』 
 
■2〔コ ラ ム〕 『自治三訣』 

[本文]

■1〔お知らせ〕『平成28年度(第60回)岩手県教育研究発表会のお知らせ』

 全体テーマ 『確かな学び,豊かな学びをつなぐ』  
 期 日 平成29年2月9日(木),10日(金)  
 会 場 
  2月9日(木)      
    花巻温泉ホテル千秋閣(終日),ホテル花巻(午後)
    http://www.hanamakionsen.co.jp/      
    岩手県立総合教育センター(午後),岩手県立生涯学習推進センター(午後)
       http://www1.iwate-ed.jp/
  2月10日(金)      
    花巻温泉ホテル千秋閣(終日),ホテル花巻(終日)      
    岩手県立総合教育センター(終日),岩手県立生涯学習推進センター(終日)

★日程等の詳細,参加申込みにつきましては,センターWebページをご覧ください。
  (申込み期間:平成28年12月1日(木)〜22日(木)
  http://www1.iwate-ed.jp/kenkyu/happyoukai/h27/index.html  

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◇全体テーマについて
 次期学習指導要領等は幼稚園(幼稚部)が平成30年,小学校(小学部)が32年, 中学校(中学部)が33年,高等学校(高等部)は34年度以降に全面実施の予定で ある。この改訂に向けて,平成26年度に文部科学大臣より中央教育審議会に対し ての諮問がなされた。これを受け,同年に中央教育審議会初等中等教育分科会教 育課程特別部会が設置され,平成27年に「論点整理」がまとめられた。この中で 各学校及び教員一人一人に「三つの柱」の育成を踏まえた教育課程の編成と主体 的・対話的で深い学び「アクティブ・ラーニング」の展開が求められている。こ れは「何を知っているか」という知識偏重ではなく,「知っていることを使って どのように社会・世界と関わるか」という活用を重視したものである。
 また,日本社会を「将来の予測が困難な複雑で変化の激しい社会」と位置付け た上で,育成すべき能力として,(1)主体的な判断、(2)議論を通じて力を合 わせること、(3)新たな価値の創造,の3つを提示し,物事を多角的・多面的に とらえる論理的思考のほか,自国文化や異文化への理解を教育することの必要性 を強調している。さらに,小学校高学年では英語が教科として本格的に導入され, 高等学校においては地歴・公民や理数などの分野で新科目が設けられる見通しと なっている。
 このように新しい学習指導要領の方向性が示されつつある中で,岩手県では平 成28年度から「確かな学び,豊かな学びプロジェクト〜一人一人の学力を保障し, 豊かな人間を育成する〜」を掲げ,「いわての授業づくり3つの視点」に基づく 授業づくりを推進している。「学習の見通し」に沿った主体的・対話的で深い学 びを行うとともに,「何ができ何がわかったか」を児童生徒自身が実感できる授 業を進めることにより,確かな学びと豊かな学びを目指している。
 本テーマは,今年度からの3年間継続設定とし,特に今年度は「次期学習指導 要領を見据えた授業づくり」に焦点を当てた先行的な取り組みについて情報提供 し,岩手県内の教職員の共通理解を図っていきたいと考える。
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1 全体会[2/9(木)午前:ホテル千秋閣]
(1)講演会
   『学びを深めるアクティブ・ラーニング』
   講 師 松下 佳代 氏(京都大学高等教育研究開発推進センター教授)

(2)パネルディスカッション
   『アクティブ・ラーニングの実際』
   コーディネーター 鈴木 徹 主任研修指導主事(岩手県立総合教育センター)
   助言者      松下 佳代 氏
                  (京都大学高等教育研究開発推進センター教授)

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 「講演会」では,アクティブ・ラーニング研究の第一人者である京都大学高等教育研究開発推進センター教授の松下佳代氏をお招きし,「学びを深めるアクティブ・ラーニング」と題して,ご講演をいただきます。
 続く「パネルディスカッション」では,高等学校の地理歴史・公民科の授業ダイジェスト映像を視聴しながら,小学校・中学校・高等学校のパネリストから今取り組むべきアクティブ・ラーニングについて情報共有していきます。
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2 特設分科会(3分科会)[2/9(木)午後:ホテル千秋閣]
(1) 特設分科会1「確かな学力(知)」
(2) 特設分科会2「豊かな心(徳)」
(3) 特設分科会3「健やかな体(体)」

3 分科会(18分科会)
(1) 国語 [2/10(金)午前・午後:ホテル千秋閣:発表6本・講演1]
(2) 社会/地理歴史・公民  [2/10(金)午後:生涯学習推進センター:発表4本]
(3) 算数/数学 [2/10(金)午前・午後:ホテル花巻:発表10本・講演1]
(4) 理科 [2/10(金)午前・午後:教育センター:発表8本・講演1]
(5) 図画工作/美術 [2/10(金)午前・午後:教育センター:発表5本]
(6) 音楽 [2/10(金)午後:教育センター:発表3本]
(7) 体育/保健体育 [2/10(金)午後:教育センター:発表2本・講演1]
(8) 家庭/技術・家庭 [2/10(金)午後:教育センター:発表4本]
(9) 外国語活動/外国語
           [2/10(金)午前・午後:生涯学習推進センター:発表6本]
(10)教員の人材育成 [2/9(木)午後:教育センター:発表4本]
(11)道徳 [2/10(金)午前:教育センター:発表4本]
(12)キャリア教育 [2/10(金)午前:教育センター:発表3本]
(13)情報教育 [2/10(金)午前:教育センター:発表3本]
(14)総合的な学習の時間/小規模・複式指導
           [2/10(金)午後:教育センター:発表3本]
(15)幼児教育/幼小接続 [2/9(木)午後:教育センター:発表4本]
(16)教育相談 [2/10(金)午後:教育センター:発表1本・講演1本]
(17)特別支援教育 [2/10(金)午前・午後:ホテル千秋閣:発表5本・講演1]
(18)いきる・かかわる・そなえる
           [2/10(金)午前/午後:生涯学習推進センター:発表6本・講演1]
4 企画展(教育センター会場)
(1)学生科学賞入賞作品展[教育センター会場]
(2)教材展(理科)[教育センター会場]
(3)教材展(技術・家庭)[教育センター会場]
(4)教材ポスター展(特別支援教育)[ホテル千秋閣会場]
(5)教材展(情報教育)[教育センター会場]
(6)学校紹介写真展[教育センター会場]
(7)学校公開ポスター展[教育センター会場:15校]

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◇運営担当者より
 今年度第60回を数える平成28年度岩手県教育研究発表会は,上記の日程・内容にて開催予定です。例年,2日間でのべ3400名ほどの県内外の教育関係者に参加していただいております。
 本会は,参加していただいた方々に満足していただけるよう質の高い研究・実践報告をご提供できると考えております。本会を通して大いに刺激を受けていただき,各校での教育実践に生かしていただければ幸いです。
 申込み期間は,平成28年12月1日(木)〜22日(木)となっております。申込み方法についての詳細は以下のWebページをご覧ください。

 http://www1.iwate-ed.jp/kenkyu/happyoukai/h28/index.html  

 多数のご参加をお待ちしております。
 


■2〔コラム〕『自治三訣』

 今年,第20代東京都知事として当選した小池百合子都知事が,9月の所信表明の演説の中で次のように語りました。
 「・・・私はいま改めて,東京市第7代市長を務め,その後関東大震災から帝都・東京を復興させた後藤新平の残した自治三訣を心に刻みます。 ・・・(中略)・・・ 私たちはいま改めて後藤新平に問われている気がします。「あなたは,人のお世話にならぬよう,人のお世話をするよう,そして報いを求めぬよう,それに努めているのか」と。後藤新平が苦労してつくった東京の骨格に,あふれんばかりのぜい肉を付けてしまった巨大な肥満都市・東京を叱っている,そんな気がいたします。・・・」
 「人のお世話にならぬよう,人のお世話をするよう,そして報いを求めぬよう」これは,旧水沢市(現奥州市水沢区)出身の偉人,後藤新平の言葉「自治三訣」です。小池東京都知事は,様々な問題を抱えている東京都政を,この言葉のもとで今後どの様に舵取りをしていくのか注目されています。
 功名心や自己満足から来るものではなく,「困った人たちを助けなくては」という「自治三訣」の信念を持って仕事に取り組むと共に,子どもたちにも郷土の偉人の言葉として伝えていきたいものです。
 「人のお世話にならぬよう,人のお世話をするよう,そして報いを求めぬよう」


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