教育センターニュース第121号 2018.12.06|岩手県立総合教育センターメールマガジン
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121
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2018.12.06 お問合せ:ml-maga@center.iwate-ed.jp

[目次]
■1〔お知らせ〕平成30年度(第62回)岩手県教育研究発表会のお知らせ

■2〔コラム〕拾いだす力

[本文]
■1〔お知らせ〕平成30年度(第62回)岩手県教育研究発表会のお知らせ

全体テーマ「確かな学び,豊かな学びをつなぐ」~資質・能力を育む教育課程の実現と
      授業改善~  

期日 平成31年2月7日(木),8日(金)

会場 2月7日(木)
    花巻温泉ホテル千秋閣(終日),ホテル花巻(午後)
    http://www.hanamakionsen.co.jp/
    岩手県立総合教育センター(午後),岩手県立生涯学習推進センター(午後)
    http://www1.iwate-ed.jp/
   2月8日(金)
    花巻温泉ホテル千秋閣(終日),ホテル花巻(終日)
    岩手県立総合教育センター(終日),岩手県立生涯学習推進センター(終日)

★日程等の詳細,参加申込みにつきましては,岩手教育情報交流ネットまたは
 センターWebページをご覧ください。
  <申込み期間:平成30年12月3日(月)~25日(火)>
  http://www1.iwate-ed.jp/kenkyu/happyoukai/h30/index.html

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◇全体テーマについて
 岩手県教育委員会では,平成28年度から学校教育指針において「確かな学び、豊かな
学びプロジェクト~一人一人の学力を保障し,豊かな人間を育成する~」を掲げ,小・
中学校,義務教育学校,高等学校共通の「いわての授業づくり3つの視点」に基づく授業
づくりを推進しております。こうした本県の取組を踏まえ,岩手県教育研究発表会の
3年間継続テーマ「確かな学び,豊かな学びをつなぐ」を設定してまいりました。
 本テーマの初年度は,中央教育審議会において学習指導要領等改訂の方向性が示された
ことを背景に,サブテーマを「次期学習指導要領等を見据えた授業づくり」としました。
「何ができるようになるか」「何を学ぶか」「どのように学ぶか」といった視点から,
新しい時代に必要となる資質・能力を共有し,本県で進めるべき授業改善の方向性に
ついて共通理解を図る場としました。
 昨年度は,幼稚園及び小・中学校の新学習指導要領が公示されたことを背景に,サブ
テーマを「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」とし,各教科等及び
教育課題における授業改善の方向性を,「主体的・対話的で深い学び」というキーワード
でつなぎながら,新学習指導要領等の改訂の趣旨について理解を深める場としました。
 平成30年3月に高等学校新学習指導要領が公示されました。これにより,中央教育
審議会答申に基づき改訂された,幼稚園教育要領,小・中学校,高等学校,特別支援学校
の学習指導要領の全容が明らかになりました。今,我が国は生産年齢人口の減少,
グローバル化の進展や絶え間ない技術革新等により,社会構造や雇用環境は大きく,また
急速に変化しており,予測が困難な時代となっております。今次改訂では,そのような
時代にあって,“よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る”という目標を学校と
社会が共有し,連携・協働しながら,新しい時代に求められる資質・能力を子供たちに
育む「社会に開かれた教育課程」の実現が掲げられました。その実現に向けて,各学校
においては,育成を目指す資質・能力を明らかにし,「主体的・対話的で深い学び」の
実現に向けた授業改善とカリキュラム・マネジメントの推進が一層重要となってまいり
ます。
 そこで,今年度は,サブテーマを「資質・能力を育む教育課程の実現と授業改善」と
しました。新学習指導要領のキーワードの一つである「カリキュラム・マネジメント」
に焦点をあて,新たな時代に必要な資質・能力の育成に向け,教育課程に基づき組織的
かつ計画的に各学校の教育活動の質の向上を図っていく「カリキュラム・マネジメント」
をどのようにして確立していくか,「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業
改善とどのように連動させていくかについて,理解を深める機会にしたいと考えており
ます。
 3年間継続テーマ「確かな学び,豊かな学びをつなぐ」の完結年度となる今年度は,
これまでの2年間の研究発表会のサブテーマを踏襲しつつ,「社会に開かれた教育課程」
の実現を目指す「学びの地図」として示された新学習指導要領の趣旨について一層理解
を深め,本県が目指す「確かな学び,豊かな学びをつなぐ」教育の充実に資する教育研究
発表会にしていきたいと考えております。

1 全体会[2/7(木)午前:ホテル千秋閣]
(1)提案授業
   「資質・能力の『三つの柱』を総合的に育む授業の在り方に関する研究-主体的
    ・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を通して-【中学校 国語】」
    授業者:岩手県立総合教育センター 研修指導主事 早川 貴之
    生 徒:矢巾町立矢巾中学校 第1学年
(2)講演会
   「資質・能力を育むカリキュラム・マネジメントの実現」
    千葉大学教育学部  特任教授  天笠  茂 氏

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 「提案授業」では,岩手県立総合教育センターが平成28~29年度の2年計画で進めて
きた「資質・能力の『三つの柱』を総合的に育む授業の在り方に関する研究-主体的・
対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を通して-」の研究成果の具体を示す場とし
て,センター所員による中学校国語の授業を提案いたします。
 「講演会」では,カリキュラム・マネジメント研究の第一人者であり,中央教育審議会
及び学習指導要領改訂に中心となって携わってこられた千葉大学教育学部特任教授の
天笠 茂 氏をお招きし,新学習指導要領の重要なキーワードである「カリキュラム・
マネジメント」について,その背景や趣旨,実現に向けた方向性,「主体的・対話的で
深い学び(いわゆるアクティブ・ラーニング)の視点からの授業改善」との関係について,
ご講演をいただきます。
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2 特設分科会(5分科会)
(1)特設分科会1「学力向上」
   [2/7(木)午後:ホテル千秋閣]
(2)特設分科会2「学校マネジメント」
   [2/7(木)午後:ホテル千秋閣]
(3)特設分科会3「生徒指導」
   [2/7(木)午後:生涯学習推進センター]
(4)特設分科会4「プログラミング教育」
   [2/7(木)午後:教育センター]
    ※花巻市立矢沢小学校第5学年児童を対象として,センター所員が算数の
     提案授業を行います。
(5)特設分科会5「部活動」
   [2/8(金)午前:生涯学習推進センター]

3 分科会(17分科会)
(1)国語[2/8(金)午前・午後:ホテル千秋閣]
(2)社会/地理歴史・公民 [2/8(金)午前:生涯学習推進センター]
(3)算数/数学[2/8(金)午前・午後:ホテル花巻]
(4)理科[2/8(金)午前・午後:教育センター]
(5)音楽[2/8(金)午後:教育センター]
(6)図画工作/美術[2/8(金)午後:教育センター]
(7)家庭/技術・家庭[2/8(金)午後:教育センター]
(8)体育/保健体育[2/8(金)午後:生涯学習推進センター]
(9)外国語活動/外国語[2/8(金)午前・午後:教育センター]
(10)道徳(道徳教育パワーアップ研究協議会)[2/7(木)午後:ホテル花巻]
(11)異校種間連携[2/8(木)午前:教育センター]
(12)総合的な学習の時間/キャリア教育[2/8(金)午前・午後:教育センター]
(13)情報教育[2/8(金)午前・午後:教育センター]
(14)幼児教育/幼小接続[2/7(木)午後:教育センター]
(15)教育相談[2/8(金)午後:生涯学習推進センター]
(16)特別支援教育[2/8(金)午前・午後:ホテル千秋閣]
(17)いきる・かかわる・そなえる[2/8(金)午前/午後:生涯学習推進センター]

4 企画展(教育センター会場)
(1)学生科学賞入賞作品展[教育センター会場]
(2)教材展(理科)[教育センター会場]
(3)教材展(技術・家庭)[教育センター会場]
(4)教材ポスター展(特別支援教育)[ホテル千秋閣会場]
(5)教材展(情報教育)[教育センター会場]
(6)学校紹介写真展[教育センター会場]
(7)学校公開ポスター展[教育センター会場]

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◇運営担当者より
 今年度第62回を数える平成30年度岩手県教育研究発表会は,上記の日程・内容にて開催
予定です。例年,2日間でのべ3,000名ほどの県内外の教育関係者に参加していただいて
おります。
 本会は,参加していただいた方々に満足していただけるよう質の高い研究・実践報告を
ご提供できると考えております。本会を通して大いに刺激を受けていただき,各校での
教育実践に生かしていただければ幸いです。
 申込み期間は,平成30年12月3日(月)~26日(水)となっております。申込み方法に
ついての詳細は岩手教育情報交流ネットをご覧ください。多数のご参加をお待ちしており
ます。
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■2〔コラム〕拾いだす力

 スマートフォンに代表される電子端末の普及により,いつでもどこでも手軽にインター
ネットの利用ができるようになりました。日々の技術の進歩はめざましく,声でスピーカ
ーに語りかけて使用するスマートスピーカー(AIスピーカー)や車の自動運転,万歩計
などインターネットと電化製品とが連動した機器,いわゆるIoT(Internet of Things)
は人のそばにある普通のものになっています。さらに,インターネットも高速回線化して
おり,綺麗な画質の動画もストレスなく視聴できる環境が整いつつあります。

 このようなインフラ環境の整備と並行して,インターネット上には大量の情報が公開
されています。学習指導案をはじめ,さまざまな教育情報も手元のパソコンやスマホで
すぐに収集できます。当教育センターでは全国でも早い時期から各教科・領域等の学習
指導案を表題だけではなく,指導案に記述されているキーワードでも検索できるシステム
を利用して公開していました(そのこともあって,全国の先生方から多くの問い合わせを
いただいておりました)。

 インターネットがない時代の情報収集というと,時間とお金をかけていました。自身の
指導力向上のために,学会や研究会に所属し,その場で得られる情報を大事に活用して
いた先生方も多かったのではないでしょうか。時代は変わり,本当に手軽に情報が大量に
手に入る時代となりました。

 しかし,情報収集が楽になった反面,ネット上には公的な機関・団体で運営するWeb上
以外にも個人のブログやSNSなど,私的な情報まで多くの情報が公開されています。学校
では,子供たちに「情報の信ぴょう性」について,「一つの情報だけではなく,さまざま
な情報を比較して活用するように」と指導しています。しかし,我々大人にも大量情報の
中から必要な情報を取捨選択する「拾いだす力」が求められているのではないでしょう
か。多くの情報が飛び交う中,「自分にとって必要な情報であるのか」,また「正しい
情報は何であるのか」という「拾いだす力」は,今も昔も大切にしなければならないもの
でしょう。YahooやGoogleの検索サイトの上位にある情報だけに目を置けばいいので
しょうか?情報に振り回されることなく,自分にとって大切な情報を取り出して,より
よい生活を送っていきたいものです。また,このような大人の使い方が子供たちの手本と
なるようにしたいものです。


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