2021.12.24|岩手県立総合教育センターメールマガジン
教育センターニュース
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[目次]
■1〔お知らせ〕閲覧室だより

■2〔 コラム 〕こども食堂

[本文]
■1〔お知らせ〕閲覧室だより

 教育センターの閲覧室では、教育関係の図書や資料を約69,000冊、教育文献を約77,000冊所蔵しています。毎年、各担当室が購入図書を選定し、その時のニーズに合った図書を購入しています。ここでは、昨年度購入した図書の中から2冊を紹介します。

○『赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア』 白川美也子 アスクヒューマンケア
 この本では、童話の赤ずきんに出てくる赤ずきんとオオカミのその後を物語にして、トラウマによる症状や、支援の方法等を分かりやすく示しています。支援の基本となるものが書かれているので、支援に関わったことがない人でも、読みやすいと思います。いつか自分が支援する立場になるかもしれないし、トラウマを抱えるような出来事に遭うかもしれない。その時に、この本がトラウマ・ケアの基礎として役立つかもしれません。

○『オンライン学習でできること、できないこと』 千葉大学教育学部附属小学校 明治図書
 コロナ禍でオンライン学習をスタートする学校が増えています。千葉大学教育学部附属小学校では、2020年の全国一斉休校の時からオンライン学習に取り組み、その中で行った実践や見えてきた課題がこの本には書かれています。教職員、児童、保護者が協力し合い、試行錯誤しながらオンライン学習を進めてきたことがよく分かります。オンライン学習を進める上で参考になることが見つかる一冊です。

 この他にも専門的な図書が多数あります。購入した図書については、センターHPの企画担当>教育情報の提供>教育関係図書・資料のページに年度ごとの一覧を載せていますので、ご覧ください。

 閲覧室はどなたでも利用可能で、貸出も行っています。また、教科書センターも兼ねているので、現在使われている教科書や過去の教科書、指導要領も所蔵しています。開館日時や、貸出方法は以下の通りですので、研修でいらした時など立ち寄ってみてください。

○開館日時
 月~金曜日 8:30~17:00
 (閉館日 土日・祝日 図書・資料の整理日 どようび相談等で来所した際の貸出・返却は可能なので事前に連絡ください)

○貸出・返却方法
 来所による貸出・返却 企画担当室員の確認を得ること
 返却は郵送も可(ただし、郵送料金は自己負担となります)

○冊数・期間
 1回につき5冊まで 20日以内


■2〔 コラム 〕こども食堂

 数年前にこども食堂の運営に参加したことがある。まちづくり推進協議会が主催で、スタッフはボランティアで40名ほどの参加だった。私は事前打ち合わせの段階から参加し、いろいろな職種の方と話をしてそれぞれの「こども食堂」への期待を聞くことができた。「こども食堂」当日は、100名を超えるこどもたちとその保護者であふれ、12時になると100円と引き替えに「夏野菜カレーとデザート、コンソメスープ」が振る舞われた。
 カレーを盛り付けながらふと気がついた。こどもたちは「こども食堂」に食べにきた・・・だけではなく、食べながら前の席の子、隣の子、待っている間に並んだ列の前後の子に声かけて、自然と関わっているのだ。そこは、「楽しいことやうれしいことって共有したいよね。」と言っているような雰囲気があふれる空間だった。
 「こども食堂」は、東京の八百屋が2012年に始めたことがきっかけだ。食事を十分に食べることができないこどもたちがいることを知った八百屋の店主が始め、その活動を知った東京都豊島区のこども支援をしていた団体のメンバーが活動に取り入れたことで、瞬く間に全国に活動の輪が広がったようだ。手作りで温かい食事が格安で食べられる、アットホームな雰囲気で誰かと食事ができる、こども同士や親同士のコミュニケーションが取れる・・・食事の提供をきっかけとしながら、コミュニケーションの場の提供となるのだ。
 コロナ禍で「こども食堂」はどのように運営されているのだろう。こどもの貧困対応はもちろん、黙食や孤食を求められている今、食堂スタイルの運営は厳しいのだろう。個人的にはまたあのときのような「こども食堂」の運営に参加させて頂きたいと思っている今日この頃である。


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