教育センターニュース
第94号
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岩手県立総合教育センター
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2015.12.04 お問合せ:ml-maga@center.iwate-ed.jp

[目次]
■1〔お知らせ〕 『冬季公開研修講座のご案内』
 
■2〔コ ラ ム〕 『人々のために』  

[本文]

■1〔お知らせ〕 『冬季公開研修講座のご案内』 

  冬季公開研修講座として、以下のとおり研修者を募集しています。たくさんの先生方の申込をお待ちしています。
 
【実施期日】12月24日(木) (締め切り12月10日)
〔3771〕『ものづくり理科』 【小・中・高・特】        
 ペットボトルカッターとガイガーカウンターの製作を通して,電気工作やアクリル・材木加工などの製作技術を身につける研修を行います。製作後には,その動作を確認し授業などで活用するための検討を行います。
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【実施期日】12月24日(木) (締め切り 12月10日)
〔3773〕『授業における電子黒板等ICT機器活用』  【小・中・高・特】      
 授業への効果的な活用について,電子黒板等ICT活用機器活用方法を学びます。実際に学校で活用している先生から実践報告をしていただき,デジタル教科書の活用についても学びます。また,研修後すぐに授業で活用できる簡単教材作成についても習得します。
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【実施期日】12月25日(金) (締め切り12月11日)
〔3751〕『小・中学校家庭の技能を生かす教材づくり』 【小・中・特】
 製作実習における安全指導,ミシン操作と裁縫技能の一斉指導のポイントについて演習します。午後は,改訂となった小学校「家庭科」の教科書の製作実習題材を中心に,「布を用いた物の製作」の教材と段階標本を完成させます。中学校免許外担当,特別支援学校「家庭」・「縫製」担当の先生方も研修可能です。
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【実施期日】12月25日(金) (締め切り12月11日)
〔3772〕『化学実験基礎』 【小・中・高・特】
 午前は,ガラス器具や薬品の取り扱い方などの実習を行い,さらに,身近な素材を用いた化学実験を行います。午後は,小学校コースと中学校・高等学校コースに分かれ,教科書の化学実験について学びます。中学校・高等学校コースは,主に中学校の実験を取り上げます。
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【実施期日】1月5日(火) (締め切り12月22日)
〔3774〕『ビデオ編集スキルアップ』 【小・中・高・事】
 動画編集ソフトを活用し,画像データを切り取って結合するだけでなく,様々な効果を取り入れた作品を作成します。研修では,各自で撮影した動画データと事前に作成した台本をもとに,映像効果やBGM・効果音を活かしたビデオ編集を行い,最後に3分間のDVDに仕上げます。
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【実施期日】1月6日(水) (締め切り12月22日)
〔3711〕『小学校図画工作指導』 【小・特】     
 明日からの図画工作指導に役立つ実践的な講座です。各領域(造形遊び,絵,立体,工作,鑑賞)の指導や評価の仕方のポイントを体験的につかむことができます。また,板書や環境構成の在り方等,授業の具体について考えたり,研修者の実践上の悩みを交流し合い,授業改善のヒントを探ったりします。
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※【  】は研修対象の校種を示しています。    
   小:小学校 ,中:中学校 ,高:高等学校 ,特:特別支援学校,事:事務職員    ※ 研修者の旅費は、割当旅費でお願いします。
※ 実施要項は、実施1か月前をめどに岩手教育情報交流ネットに掲載されます。


■2〔コラム〕 『人々のために』

 10年以上前になりますが、ある高校の芸術鑑賞会で、『センポ・スギハァラ』というタイトルの演劇を見たことがあります。『センポ・スギハァラ』とは、第二次世 界大戦中にリトアニアのカウナス領事館に赴任していた外交官の「杉原 千畝」(すぎはら ちうね)のことです。現地のリトアニア人が『チウネ』と発音するのが難し かったため、自分のことを音読みの『センポ』と呼ばせていました。彼は、ナチスドイツに迫害を受けて欧州各地から逃れてきた避難民に対して、本国の考えに背きなが らも出国ビザを発給し続け、6,000人以上の難民を救ったことで知られており、その人道的行為によって「日本のシンドラー」「東洋のシンドラー」とも言われてい ます。シンドラーも、映画「シンドラーのリスト」でも知られている大戦中にユダヤ人を救った有名なドイツ人です。
 私は、「杉原 千畝」のことをこの舞台で初めて知りましたが、「大きな犠牲を払ってでも自分の信じる道、正しい道のために行動することができるのか?」という強い 問いかけを感じ、日本人でも、知っている人がそれほど多くはないであろう「杉原 千畝」という人物の生き方に非常に感銘を受けました。
 その後、「杉原 千畝」の名前を聞いたのは、平成23年3月の東日本大震災の時でした。テレビのニュースでのことでした。東日本大震災が起こるとすぐに、世界中の ユダヤ人が立ち上がり、「今こそ、寝食を賭して通過ビザを発給し、リトアニアから6,000人ものユダヤ人を救ってくれた杉原夫妻の恩義に報いる時である。」と、日本への支援を呼び掛け、多くのユダヤ人がその呼び掛けに応答し、ユダヤ人社会から、被災地への物心両面の支援が贈り続けられているというものでした。
 今年の冬、『杉原 千畝』の人生を描いた映画が公開されると聞きました。奇しくも今年は戦後70年の節目の年です。これからの日本が国際社会に対してどのように 貢献していけるのか。「私に頼ってくる人々を見捨てるわけにはいかない。でなけれ ば私は神に背く」と言って、最後の最後までビザを発給し続けた「杉原 千畝」の生き方に学び、世界の人々のためにそれぞれの力を尽くしていくことができればと思います。  

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