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岩手県教育研究発表会号
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2014.03.07 お問合せ:ml-maga@center.iwate-ed.jp

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■ 平成25年度(第57回)岩手県教育研究発表会

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■ 平成25年度(第57回)岩手県教育研究発表会

 さる2月13日、14日の2日間、平成25年度(第57回)岩手県教育研究発表会を開催いたしました。2日間でのべ1500名を超える参加者を得て、天候にも恵まれた中での開催となりました。
 今年度の研究発表会のテーマは「授業改善を問う」でした。参会者の皆様にこのテーマを強く意識していただくため、岩手県教育委員会 八重樫勝委員長の主催者挨拶から始まり、総合教育センター 平賀信二所長の基調報告、岩手県教育委員会 作山雅宏教育次長兼学校教育室長の基調講演そしてシンポジウムという流れで構成しました。
 それぞれ先生方は次のような話をされました。

○岩手県教育委員会 八重樫勝委員長の主催者挨拶から
 本年度発刊の「教育研究岩手第101号」に掲載された文部科学省 浅田和伸課長の解説「必要なのはプロとしての高め合いだ」から一文を引用し、教員同士のプロとしての厳しさ、高め合いが必要である。

○総合教育センター 平賀信二所長の基調報告から
 県学調のデータ、今までの県の施策、児童生徒の実態から学力向上にかかわる成果と課題にふれ、今こそ教師の生命線である「授業」について本気になって向き合う必要性がある。

○岩手県教育委員会 作山雅宏教育次長兼学校教育室長の基調講演から
   平成26年度の県教委は、ヒストグラムを用いて学力向上対策を見えるようにし、それを学校現場で徹底することができるようにしていく。また学力向上は学校体制全体にかかわって取り組むべきものである。

○シンポジウム「授業改善を問う」
 ・仁王小学校 多田英史校長の話から
  発問が近年、おろそかになっていないだろうか?発問なのか、指示なのか、説明なのか、解説なのかの区別がつかない授業を見ることがある。子どもの思考を刺激する発問を大切にしたい。子どもの言語活動の充実は教師の言語活動の充実から始まるのである。

 ・下橋中学校 小岩和彦校長の話から
  学校で取り組むこと、個々で取り組むこと、どちらも充実させることが授業改善では大切である。そのために教科部会での育ち合いを大切にしたい。そして確認されたことを徹底して取り組んでいく意識が必要である。

 ・盛岡第一高等学校 高橋廣至校長の話から
  志半ばで学校を去る生徒を見ると申し訳ない気持ちでいっぱいになる。日々の授業の中で勉強の楽しさを生徒一人ひとりに伝えていかなければならない。そのことを肝に銘じ、楽しさを感じる生徒を育てていくことが必要である。

    ・盛岡視覚支援学校 高橋勉校長の話から
  授業の充実は欠かせない。そのために個別の指導計画を生かした授業づくりが基本になる。幼児、児童、生徒がどのような行動をするのか、より見える指導計画の作成をすることが大切である。

○特設分科会・分科会
   授業改善の具体を活発に話し合っていただくため、18の教科・領域等分科会を実施し69主題の研究発表を行いました。どの分科会でも、研究発表をもとに活発な協議がなされました。今年度は、例年に比べ高校の先生方による研究発表が多く行われました。(18分科会のうち11分科会で発表がありました。)学年末考査と重なる大変お忙しい中にもかかわらず、たくさんの先生方に発表いただきありがとうございました。
 発表者、参会者の皆様方の教育に対する熱い思いに支えられて、今年度盛会に終了することができました。ご協力いただきましたすべての皆様に心から感謝申し上げます。
 来年度もどうぞよろしくお願いします。

★平成25年度研究発表資料の公開(平成25年度)
  http://www1.iwate-ed.jp/kenkyu/siryou/index.html

★平成25年度(第57回)岩手県教育研究発表会実施報告
  http://www1.iwate-ed.jp/kenkyu/happyoukai/h25/houkoku/index.html
  ※シンポジウム「授業改善を問う」のコーディネーター 佐々木幸寿教授
  (東京学芸大学)によるまとめがリンクされています。


○復興教育写真展


 「中学生フォトプロジェクト展〜復興に向かい伝えたい思い〜」を発表会当日温泉会場の瑞雲ホール付近で行っておりました。
 「中学生フォトブックプロジェクト」は、被災地域の中学校に写真による体験の場を提供する支援活動です。
 このプロジェクトは、参加する中学校へコンパクトデジタルカメラを寄贈、参加する42校と1団体はフォトブック制作に向けて作品づくりに取り組みました。作品づくりのテーマはそれぞれの学校で設定し、生徒たち一人ひとりが、写真を撮り、選び、伝えたい思いを言葉にして作品づくりを行なったものです。岩手県では17中学校(長内中、野田中、普代中、小本中、津軽石中、吉里吉里中、大槌中、釜石東中、唐丹中、吉浜中、綾里中、赤崎中、大船渡一中、大船渡中、高田一中、有住中、米崎中)が参加しました。
 この創作活動を通じて、被災地域の中学生たちが、人々と思いを共有し、復興に向かって自分自身で力を出せるきっかけとなることを目指したものです。(ニコンWebページより)
 ご覧になった方も多いかと思いますが、興味がある方は、次のアドレスからWebサイトをご覧ください。

★ニコン「中学校フォトプロジェクト」(外部サイト)
 http://www.nikon.co.jp/csr/society/support-activities/photography/photo-book/index.htm


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