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 トンボ(蜻蛉)目
オツネントンボ
Sympecma paedisca
「オツネン」とは「越年」の意味で、成虫で越冬することから名付けられました。教育センターの敷地内ではたくさん見られ、寒くなると建物の中にも入り込んで越冬しています。
《2013年11月9日撮影》
トンボ目アオイトトンボ科
ニホンカワトンボ
Mnais costalis 
幼虫は、平地のきれいな川にすんでいます。成虫の翅は、この写真のようにオレンジ色をしたタイプと、透明なタイプが居ます。教育センターでは、たまに見かけます。
《標本:2013年6月20日採集》
トンボ目カワトンボ科 
ムカシヤンマ
Tanypteryx pryeri
成虫は、初夏に現われます。岩手県内での分布は限定され、幼虫は、低山地の湿地のような場所にすんでいます。「ムカシ」とは、中生代ジュラ紀に繁栄したトンボとあまり姿がわらないことに由来します。教育センターでは、まれに建物の中に入ってきます。川の源流域にすむムカシトンボとは別の種類です。
《2015年6月1日撮影》
 トンボ目ムカシヤンマ科
コシボソヤンマ
Boyeria maclachlani
体長8~9cmになる大型のトンボです。成虫は、その名の通り「腰」が細くなっているように見えますが、実際にくびれている部分は、腹部第3節です。幼虫は、樹木が多い河川に生息します。この写真の個体は、教育センターの建物の中にとまっていたところを見つけました。教育センター周辺では、かなり珍しいトンボです。
《2015年7月31日撮影》
 トンボ目ヤンマ科
サラサヤンマ
Sarasaeschna pryeri
幼虫は湿地に生息し、成虫は初夏に出現します。ヤンマの仲間としては小さい種です。「サラサ」とは、腹部の「更紗模様」に由来し、よく観察すると繊細な感じを受けるトンボです。教育センターの研修室に入って来たところを撮影しました。
《2013年6月13日撮影》
トンボ目ヤンマ科
オニヤンマ
Anotogaster sieboldii
日本最大のトンボで、幼虫は緩い流れの川にすんでいます。7月中旬頃から羽化が始まり、夏の終わりまで成虫が見られます。毎年、8月中旬頃になると教育センターの建物の中に入り込んで来ることがあります。この写真の個体は、羽化して間もないようです。
《2010年7月23日撮影》
 トンボ目オニヤンマ科
タカネトンボ
Somatochlora uchidai
胸部には緑色の金属光沢の部分があります。「タカネ」は高嶺の意味ですが、山奥と言うよりも、むしろ里山で見かけます。教育センターでは、建物内に時々入ってきます。
《2013年9月4日撮影》
トンボ目エゾトンボ科
アキアカネ
Sympetrum frequens
秋の里山の風物詩である赤トンボの仲間では、最も普通に見られる種です。幼虫は水田や池などで育ちます。よく似た種にナツアカネが知られますが、教育センター付近ではほとんど見ることはありません。
《2014年10月4日撮影》
トンボ目トンボ科
コシアキトンボ
Pseudothemis zonata
雄は、腰(腹部第3、4節)が白く空いているように見えることからこの名が付けられました。雌は白い部分が少いので区別できます。この写真は、教育センター生物研修室に入り込んできた雌の個体です。あまり多くはありませんが、教育センター中庭の池の周りを飛んでいることがあります。
《2012年7月6日撮影》
トンボ目トンボ科

 岩手県立総合教育センター理科教育理科教育担当 2022