生物・生命領域の教材紹介





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対象 教材名 教材のイメージ
小学校
中学校
高校
顕微鏡練習用プレパラート 

 顕微鏡で観察すると像が上下左右が逆になって見え、プレパラートの動きと視野の中の動きが逆になることに慣れることが必要です。この像の性質を理解しながら、操作の練習ができる教材をパソコンとインクジェットプリンタで自作します。
 小学校から高校まで、顕微鏡操作を扱う最初の時間に共通で使用できます。
 印刷用シートの原稿をダウンロードできます。
 
自作練習用プレパラート
小学校
中学校
ダンゴムシ飼育びん

 この教材は、ダンゴムシを個別に飼育でき、虫めがねを使って詳しく観察ができるように開発した飼育容器です。棒びんに、バーミュキュライトと園芸用吸水性ポリマーを入れ、水を加えて飼育土をつくります。吸水性バーミュキュライトの上にダンゴムシのふんを観察しやすいようにろ紙と隠れ場所として小石を入れます。
 千枚通しで空気穴を数カ所空けたふたをし、飼育中は、棒びんのまわりを工作紙で覆い暗くします。
 この飼育びんの中に、ダンゴムシ数匹と予想したえさを入れて、5日間程度飼育して観察用虫めがねを使って観察します。

飼育びん製作セット

察用虫めがねを使った観察

5日後の様子

飼育びん内の観察結果

脱皮の様子
小学校
中学校
お湯を使わないでだ液の働きを調べる実験

 この教材は、チャック式ポリ袋にデンプン液とだ液をしみこませた綿球を入れ、手の中であたためることにより、お湯を使わずに短時間で結果がでるように開発した方法です。
 この方法は、安価な材料を使っているので、児童一人ひとりが個別に実験することが可能となり、実験結果を比較し考察する時間を十分に確保できます。また、綿球に自分のだ液をしみこませて、自分のポリ袋に入れて実験するので、人前でだ液を出すという操作の抵抗感が薄まります。さらに、実験の準備や後片付の時間も短縮できます。
中学校
高校
シロイヌナズナを用いた教材

 モデル植物として知られるシロイヌナズナArabidopsis thalianaを使ったいろいろな観察・実験の方法を紹介します。
平成21年度の当センター長期研修生の研究です。

シロイヌナズナの花(左)と葉(右)
中学校
高校
「ミドリゾウリムシ」を用いた実験

 学校の周辺の池などにも生息しているミドリゾウリムシ(Parameciumu bursaria)は、長さ100〜150μm程の単細胞生物です。細胞内に300〜500個のクロレラ(Chlorella)を共生させているために緑色に見えます。色から見れば植物的、細菌を捕食し動き回る姿は動物的な生物です。明るいところで培養すると共生しているクロレラが光合成をして、その産物をゾウリムシに供給するので、えさを与えなくても長期間飼育培養が可能な教材です。
 生物の教科書に出てくる定番のゾウリムシより小形ですが、動きも緩慢で収縮胞、繊毛の動き、原形質流動、走性の観察など多目的に利用できます。
 また、暗いところで培養すると、クロレラの数が減少した白化ゾウリムシが得られます。共生体はミドリゾウリムシとクロレラとを分離して培養することができ、それらを再感染させることも可能です。共生機構に関する研究や概日リズムに関する研究やなど期待される研究材料です。


ミドリゾウリムシのイメージ図
 高校 ヤヌスグリーンによるミトコンドリアの観察

 古くから知られるヤヌスグリーンによる染色は、知識としては知っていても、実際に観察を行うことは少ないのではないでしょうか。
 ヒトの口腔上皮細胞やオオカナダモの葉をヤヌスグリーンを用いて観察する方法を紹介します。

                                      岩手県立総合教育センター理科教育担当 2022