期 間 | |
場 所 | 岩手町立水堀小学校 |
児 童 | 第6学年 |
授業者 | 後藤 敏信 |
段階 | 学習活動と主な発問 | 予想される児童の反応 | 指導上の留意点 | ||
導 入 |
1 学級や学校、地域で自分がまかされている役割について話を聞く。 | ・事前のアンケート結果から、まかされている役割の多さなどを知らせることで、価値への方向付けを図る。 | |||
展 開 前 段 |
価 値 の 追 求 ・ 把 握 |
2 資料「森の絵」を読んで、話し合いの中心を確認する。
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・えり子と文男が図工室にいる場面を中心に。 えり子が劇を成功させようという気持ちになった場面を中心に。 |
・クラスの一員として、劇を成功させたいと願うまでのえり子の気持ちの変化を話し合いの中心にすることをつかませる。 | |
3 えり子が女王の役をゆずった後の気持ちについて話し合う。
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・やりたいけどめぐみのほうがうまいので仕方ないと思っているから。 ・譲りたくないけどみんなもめぐみがいいと思っているから。 |
・自分よりもめぐみのほうが適役であることがわかり譲ることに納得した気持ちとやっぱり自分がやりたかったと納得できない気持ちの2つがあることをとらえさせる。 | |||
4 道具係の仕事をしているえり子の気持ちについて話し合う。
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・女王の役が気になっているから。 ・女王の役だったらが んばって仕事もできたのにと思っているから。 ・女王の役を譲らなきゃよかったと思っているから。 |
・道具係の大切さを知らせたうえで譲ることに納得できないため、係の仕事に集中できないでいるえり子に共感させる。 ・えり子が、役と係を分けて考えることができないくらい女王の役にこだわりを持っていることに気付かせたい。 |
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5 みんなが驚くような森の絵をかこうと決めたわけについて話し合う。
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・どんな仕事でも最後 まで責任をもってやろうと感じている。 ・がんばっている人もいるのだから自分もやろうと感じている。 |
・自分の役割に対して投げやりだったえり子が、やる気をおこすようになったきっかけをとらえさせる。前向きにがんばろうとするえり子の心情を話し合うことによりねらいとする価値を把握させる。 | |||
自 分 の 考 え を も つ |
6 自分の役割を果たせたときの体験を想起する。
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・あいさつ運動でみんなに声をかけるのがはずかしかったけど去年も続けてきたことだからと思って続けています。 ・陸上大会で応援団としてがんばった。暑くて声を出すのがいやになったけど選手のためと思って応援した。 |
・自分のことよりも全体のことを考えて行動できた体験に目を向けさせる。 ・メモさせることで、行為を支えていた動機やそのときの心情をしっかりと思い出させる。 ・想起できないでいる児童には、アンケートや2〜3名の出来事の発表を参考にさせる。 |
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展 開 後 段 |
体 験 を 交 流 す る |
7 小集団を作りお互いの考えを語り合う。
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・あらかじめアンケートをもとに小集団を編成しておく。 ・友達の発表を聞いて活動に対する考えを知ることで、相手のよさを理解させながらそれぞれが役割を果たそうとしていることに気付かせていく。 |
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価 値 観 を 深 め る |
8 一人一人の価値観を深める。話し合いによって学んだこと
を学習シートに書きましょう。
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・みんな一人一人が自分の役割を果たしたときに満足することがわかった。 ・みんなのためと思って自分の役割を果たしている人がこのクラスにもいることがわかった。 |
・与えられた役割をただこなすのではなく、みんなのことを考えた行動について書いてある児童を意図的に指名する。 ・全体のことを考えて行動している友達が身近にもいることにも気付かせる。 ・みんなの支えがあってこそ1つのことが成し遂げられることを理解させながら価値の自覚を深めていきたい。 |
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終 末 |
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・見えないところでも人のために尽くす大切さを話し、よりよく生きようとする意欲を高めていく。 |