日 時 | 平成8年9月4日(水)3校時 |
対 象 | 立 小学校 |
6年1組 男14名 女18名 計32名 | |
指導者 |
係活動において、自分たちの活動に満足できない理由が工夫のなさ、役割のなさ、承認のなさからくることに気づかせ、活動中の友達のよさに目を向けながら工夫して係活動に取り組んでいこうとする意欲をもたせる。
段 階 |
活 動 内 容 | 指 導 上 の 留 意 点 | 資料等 |
導 入 |
1 係活動の実態の把握 | ・係活動の問題状況を、グラフをもとに視覚的にとらえさせる。
・係活動が楽しいと答えている児童の中にも、満足できないときがあることに気づかせ、共通の問題として取り上げる。 |
・グラフ@「係活動に対する満足度」 |
係活動をもっと楽しく満足のできるものにするにはどうしたらよいだろうか。 | ・楽しくないと思いながら係活動を進めることによって、学級生活にどのような影響があるかを考えさせ、問題の意識化・共通化を図る。 | ||
展 開 |
2 問題実態の原因と改善の方法の把握 | ・資料をもとに、係活動に満足できない原因が係活動の工夫のなさ、役割のなさ、そして友達からの承認のなさにあることをとらえさせる。 ・資料から児童が係活動に満足するのは、 @ 学級生活をよりよくするために自分の役割を果たしたとき A みんなと一緒に活動しようとしているとき であることに気づかせる。 |
・表@「係活動 が楽しくない理由」 ・児童の作文 (認めてもらわなかった時の気持ち) ・表A「係活動が楽しいわけ」 |
3 問題を解決するための生き生き週間の設定と活動計画の立案 | ・計画委員会から、係活動において生き生き週間を設定することを提案させる。 ・係ごとに集まり、活動のめあてや計画を話し合わせる。 ・生き生き週間の計画立案にあたって、次の3点に気をつけさせる。 @ 学級生活がよくなるような活動を工夫すること A みんなと一緒に活動し、一週間でやり終える内容を考えること (その内容は、班毎に○○大作戦と名付ける) B 一人一人が自分の役割をもって活動すること ・具体的なスケジュールについては、昼休みや放課後に係ごとに話し合う。 |
・生き生き週間スケジュール表 | |
終 末 |
4 生き生き週間における実践への意欲づけ |
・各係で話し合った活動内容(大作戦)を発表させ学級の生活をよりよくしていこうとする気持ちを高める。
・次の観点から教師が話をする。 @ 一番星カードを使って、活動中の友達のよさを記録してお互いに認め合っていくこと A 友達のよさとして、学級生活の向上のために一人一人が役割を果たしている姿や友達と一緒になって活動していこうとしている姿に目を向けていくこと B 一週間後の係や学級の姿を楽しみにしていること |
・一番星カード ・タック ・生き生き週間の記録カード |
日 時 | 平成8年9月12日(木)3校時 |
対 象 | 立 小学校 |
6年1組 男14名 女18名 計32名 | |
指導者 |
友達のよさをみつめ、お互いのよさを取り入れながら進めてきた生き生き週間における係活動をふりかえらせながら、一人一人が自分の役割を果たし友達と一緒に活動しようとしてきたことにより、係活動や学級の生活が向上してきたことに気づかせる。
段階 | 活 動 内 容 | 指 導 上 の 留 意 点 | 備 考 |
導 入 |
1 話し合いの内容の確認 生き生き週間での係活動をふりかえってみよう。 |
・進行を計画委員会の児童に任せ、ミニ発表を始める。 ・生き生き週間での各係の活動内容を係毎に簡単に紹介し合う。 |
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展 開 |
2 生き生き週間での係活動の紹介 | ・生き生き週間をふりかえっての感想を発表させる。 生き生き週間での係や学級の変化についても感想を述べさせる。 |
・「一番星カード」 |
3 生き生き週間でのお互いのよさを認め合う活動のふりかえり |
・お互いのよさの伝え合いにおいて、友達から自分のよさをみつけてもらったときの気持ちを考えさせる。 ・お互いのよさを伝え合うことにより、自分のよさに気付いたり自信がでてきたりしたこと、また、そのことによって友達とのつながりができてきたことに気づかせる。 ・友達のよさを見習ったり、友達から見習われたりしたときの気持ちを考えさせる。 ・友達のよさを取り入れたり、見習われたりしたことによって、活動がよくなったり、友達と一緒に活動したいという気持ちが起こったりしてきたことに気づかせる。 |
・「生き生き週間」の記録カード |
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4 学級や係が変容してきた理由の把握 |
・生き生き週間において、お互いのよさを認め合う活動を取り入れることによって、学級や係活動がどのように変化してきたのか、また、そのわけを発表させる。 ・お互いのよさをとらえ、取り入れることにより、自分の役割を果たそうという気持ちや友達と一緒に活動しようという気持ちが高まり、係活動に対する取り組みが盛んになってきたことに気付かせる。 また、自分の役割を果たしたり、友達とともに活動しようとすることが、学級生活の向上にとって大切であることを児童の発言を通して実感させたい。 |
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終 末 |
5 今後の実践への意欲化 | ・学級生活をよりよくするために、自分のよさを生かしたり、友達のよさを取り入れたりしながら、自分の役割を果たしみんなで活動していこうとする意識を高める。 ・今後の学級生活の中で、お互いのよさをみつめ、認め合う活動を、係活動のほか集会活動や話し合い活動でも生かしながら学級の生活をよりよくしていこうという気持ちをもたせたい。 |