中学校 選択技術 第3学年
 
 本実践は、生活を工夫する意欲を育てるために、選択教科「技術」の時間に栽培学習に取り組んだ実践例である。
 
1 題材名「加工用トマトの栽培・加工・調理」
 
2 指導構想
実践   指導の流れ   時数    学  習  活  動 備  考 





 

○生活場面の想起

○学習課題の把握(1)

○課題追究

 


 

○ 日本の食糧自給率を考える
 ・鍋物料理の食材の自給率を考える
 ・栽培への関心をもつ

○ 秋に栽培できる作物の調査をする
 ・作物の種類を調べる
 ・畑がない場合の栽培の工夫をする

・食糧自給率のグラフ
・鍋の食材


・栽培作物の資料
・市販の種子の袋
 






○課題解決



○学習課題の把握(2)
○課題追究、課題解決

○学習課題の把握(3)


 

○ 秋物作物の植え付けをする
 ・肥料袋での大根等の栽培をする
 ・定植作業

○ 加工用トマトの収穫と畑の片づけ
 ・作業実習

○ 収穫物の有効な活用を考える
 ・トマトを加工した調理を想起する
 ・数種類の加工の方法を知る
 ・どのように活用するか決める


・事前に苗を栽培しておく
・肥料袋等
・学習プリント



・トマトジュース
・トマトケチャップ
・スパゲッティ
・トマトスープ
 




 

○課題追究

○課題解決
 



○ 加工用トマトを活用した調理実習をする
   ・スパゲッティナポリタンを作る
 

・事前に収穫したトマトから加工して作ったトマトピューレ
・学習プリント





○課題解決・実践化
 



○ 授業のまとめをする
 ・現在栽培している作物の管理作業をする
 ・栽培学習の感想を発表し合い、生活場面での活用を考える
 ・食糧と農業の課題について知る
 


・学習プリント
 
 
3 授業実践
 
 ここでは、指導構想で示した第1回目の実践について授業展開案を記載する。

(1)秋に栽培できる作物
   @ねらい
     ・作物について調べたり考えることにより、栽培に対する関心を高める。
   A展開
段階  学習の流れ 学習活動 指導上の留意点 教材・資料






15分

1 課題の把握

2 課題の設定

 

1 鍋物料理の食材について考えさせる。(生活場面)
2 食糧自給率が低いことを実感させて、栽培への興味関心を喚起する。

・様々な鍋物を発表させる。
・一例の鍋の食材で100%日本で自給できるものを発表させる。

・学習プリント
・鍋の実物
・写真、VTR
・ネギと白菜鍋

本時の課題
「秋に栽培できる作物をさがそう」







20分

3 解決の見通し

4 調査(1)

5 調査(2)


6 新たな課題

3 秋の作物をどのようにして調べるか考える。

4 栽培関係の本から調べる。

5 実際の生活場面での調査方法として、市販されている種の注意書きから判断させる。

6 播種する方法を考える。




・聞く、本、図書館等の中から授業中に調べられること示す。
・学習プリントに記録

・身近な手段として調べさせる。


・畑がない場合の播種について工夫させる。
・箱、袋等の容器栽培に気づかせる。



・学習プリント



・市販の種
(春物から秋物までできるだけ多くの種類提示)





 






15分
 

7 評価・反省

8 課題解決の一般化
 

7 食糧についての意見や栽培の意欲を発表する。

8 次時に行う作業の概要と準備する物を確認する。
 

・全員に発表させる。

・次時への期待をもたせる。
 

・学習プリント