日 時 | 平成12年10月2〜13日 |
場 所 | 宮古市立亀岳中学校 理科室、農園 |
生 徒 | 宮古市立亀岳中学校 第2、3学年 |
指導者 | 白 土 一 哉 |
段階 | 学 習 活 動 | 指 導 上 の 留 意 点 | 教 材 | |||
導 入 10 |
1.既習事項「生物界のつながり」 について、大切な用語の意味を確認する。 2.本時の学習内容について確認する。 |
<大切な用語> ・食物連鎖→生物間の食べる食べられるという関係 ・生産者→緑色の植物 ・消費者→動物 ・分解者→菌類、細菌類 |
学習シート | |||
展 開 30 |
1.身近な自然の中における食物連鎖を発表する。 2.身近な自然の中の生産者を発表する。 3.身近な自然の中の消費者を発表する。 →さらに、自分の知っている昆虫を発表する。 4.発表した昆虫を草食性と捕食性に分類していく。 5.身近な草食性昆虫である「オオニジュウヤホシテントウ」の特徴を知る。 |
・陸上の例 木の葉→バッタ→カエル→ヘビ ・水中の例 水苔→水生昆虫→イワナ ・農園や花壇における緑色植物の名前があがればよい。 ・様々な動物の名前があがってよいが、昆虫の仲間が数量的に大変多いことに気づかせるようにする。 ・正確な種類名にはこだわらずに発表させる。 ・形態の特徴や食性などを発表させながらまとめていく。 ・ナス畑の害虫を思い起こさせる。 ・実際に昆虫を見せながら、その特徴を説明する。 →形状、他の捕食性テントウとの違い →食性、他の捕食性テントウとの違い →生活史、年1化・成虫越冬することなど |
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ま と め 10 |
オオニジュウヤホシテントウを使って食物連鎖の学習を進めていくことを確認する。 次時の学習の確認 |
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学習シート |
段階 | 学 習 活 動 | 指 導 上 の 留 意 点 | 教 材 | ||||||||||
導 入 10 |
1.野外において何を観察するのかを確認する。 2.野外で観察するときの注意事項を聞く。 3.農園へ移動する。 |
・観察の目的と手順を確認させる。 ・できるだけ自然環境を破壊しないように注意を促す。 ・持ち物の確認をさせる。 |
学習シート | ||||||||||
展 開 30 |
1.野外観察 @ナス農園の面積を測量する。 A農園に植えてあるナスの株数や葉の枚数などを調べる。 Bオオニジュウヤホシテントウが葉を食べている様子を観察する。 Cテントウムシとカマキリ(捕食者)を採集して数を数える。 2.理科室へ移動する。 3.グループごとの調査結果を全体でまとめる。 4.ナス農園におけるテントウムシを中心にした食物連鎖を発表する。 |
・ナスの植えている部分の畑面積をメジャーを使って測らせる。 ・農園を区切り(1m×1m)、グループごとにナスの本数を数えさせる。 ・ナスの葉に残っているテントウムシの特徴的な食痕に注目して観察させる。 ・捕食者がテントウを食べている様子もできれば見させたい。 ・農園を区切って、グループごとに昆虫を採集させる。 a,ナス農園の面積は何uか。 b,ナスの株数はいくつか。 c,1株のナスについている葉の平均枚数はいくつか。 d,合計何匹のテントウムシがいたか。 e,その他の昆虫の様子など ・カマキリや捕食性テントウなど捕食者の存在にもふれておく。 |
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ま と め 10 |
1.後片づけをする。 2.次時の学習の確認をする。 |
・採集したテントウムシは生かしたまま持ち帰り、飼育容器に移す。 ・今後数日間テントウムシを飼育していき、摂食量を調べていくことを話す。
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段階 | 学 習 活 動 | 指 導 上 の 留 意 点 | 教 材 | |||||||
導 入 10 |
1.テントウムシの摂食量(食べた葉の面積)を調べる方法を知る。 @OHPの使い方 A方眼紙への写し方 B重さから面積への換算方法 |
・摂食量は、その日の気温などテントウムシの活動量によって大きく変動するので、事前にデータをとっておくようにする。
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展 開 30 |
1.テントウムシの摂食量を調査する。 @テントウムシが食べたナスの葉をOHPに当てて、方眼紙に葉の形とテントウムシの食痕を写し取る。 A写し取った方眼紙を食痕に沿って切り取る。 B切り取られた方眼紙の重さをはかり、テントウムシが食べた葉の面積を換算して求める。 2.テントウムシ1匹・1日の摂食量を換算して求める。 3.方眼紙を全葉の形に切り取り、方眼紙の重さから全葉の面積を換算して求める。 4.農園で採集したテントウムシが 4ヵ月間生息するために必要な葉面積を求める。 →ナス畑何uに相当するかを換算する。 |
・あらかじめ方眼紙の重さと面積の関係を計算しておき、調査の前に説明する。
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ま と め 10 |
草食性昆虫と生息できる面積との関係を知る。 次時の学習の確認をする。 |
・ナス畑がなぜ全滅しないのか、捕食性昆虫(天敵)の存在を気づかせる。
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学習シート |
段階 | 学 習 活 動 | 指 導 上 の 留 意 点 | 教 材 | ||||
導 入 10 |
1.これまでに観察したデータを確認する。 2.本時において食物連鎖をシミュレーションする目的を知る。 3.シミュレーション教材の使い方を知る。 |
・農園の面積 ・テントウムシ1匹1日の摂食量 ・シミュレーションは、実際に観察することが困難な自然現象を理解するための有効な手段のひとつであることを説明する。 |
学習シート | ||||
展 開 30 |
1.コンピュータを使ってシミュレーションを体験する。 @ナスの葉の生長について →テントウムシがいないナス畑ではナスが限りなく生長していく様子を知る。 Aテントウムシの摂食量とナス畑の関係について →調査した摂食量のデータから、テントウムシが数日でナス畑を食べ尽くすことを知る。 B捕食者の存在によってテントウムシの個体数とナス畑の関係がどう変わるか。 →カマキリやクモなどの捕食者の存在によってナス畑が食べ尽くされずに残ることを知る。 2.実際の農園のデータとシミュレーションしたものを比べて、安定した数量関係について考える。 |
・はじめの画面を使って、テントウムシの生活史を説明しておく。 ・テントウムシが全く存在しない状況は、人為的な環境下でしかあり得ないことを理解させる。 ・実際のナス畑が全滅しないのはなぜなのかを考えさせる。
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ま と め 10 |
身近な自然の中における生物のつり合いを発表する。 「生物界のつながり」についてまとめる。 |
・身近な自然の中で、生物量のバランスがくずれた例を考えさせる。 ・自然界では、植物と動物がつり合いを保って生活していることを理解する。 |
学習シート |