研究の概要
この研究は、「繰り返し対象とかかわる活動」をとおして、知的な気付きを深めることができる学習指導の在り方を明らかにし、小学校生活科の学習指導の充実に役立てようとするものである。
そのため、自他の知的な気付きの違いを比較させたり、共通点を関連づけさせたり、対象への新たな課題や見通しをもたせたりして、知的な気付きを交流し合う場を取り入れた「繰り返し対象とかかわる活動」を行う基本構想を立案した。そして、それをもとに指導試案を作成し、実践によりその妥当性を確かめた。
その結果、自らの思いや願いを対象にはたらきかけようとする意識、対象へのはたらきかけを振り返ろうとする意識、対象へのはたらきかけを高めようとする意識の変容が確認された。このことから、本研究の学習指導の手だての工夫が、知的な気付きを深めるうえで、効果があることが確かめられた。 |