研究の概要
この研究は、「情報B」の内容の中心である問題解決に焦点をあて、問題解決を行うための考え方や方法を習得できる教材を開発することにより、高等学校情報における情報の科学的な理解を深めるための指導に役立てようとするものである。
そのため、生徒に身近な題材を用い、問題解決の手順、モデル化とシミュレーション、データベースの活用等について理解させるためのサブテキストを開発した。また、シミュレーション及びデータベース作成について、表計算ソフトを利用した実習をとおして理解できるコンピュータ教材を開発した。そして、開発した教材を用いて授業実践を行い、その有効性を検討した。
その結果、生徒は身のまわりの事象について、問題解決の手順にあてはめて考えることができるようになり、適切な手段を選択して情報活用を行い、問題解決ができるようになった。このことから、本研究で開発した教材は、情報の科学的な理解を深めるうえでうえで効果があることが確かめられた。 |