研究の概要
この研究は、単位時間の指導過程に「個々の思考を助ける書く活動」を取り入れることにより、授業における成就感をもたせる学習指導について明らかにし、小学校国語科の学習指導の充実に役立てようとするものである。
そのため、学習内容の関連を明確にし、単位時間の指導過程に、「引き出す」書く活動、「深める」書く活動、「ふり返る」書く活動という三つの「個々の思考を助ける書く活動」を取り入れて基本構想を立案した。それをもとに指導試案を作成し、実践をとおしてその妥当性を検討した。
研究の結果、指導試案に基づく授業実践によって、「学ぼうとする力」「わかる力」「認める力」はおおむね高まっていると確認された。このことから、本研究の指導の手だては、小学校の国語の授業における成就感をもたせるうえで効果があることが確かめられた。 |