研究の概要
この研究は、身近な場面での児童一人一人の思いを大切にした課題研究の取り組みをとおして、主体的に活動する意欲を育てるボランティア教育の進め方について明らかにし、小学校ボランティア教育の充実に役立てようとするものである。
そのために、指導の手だてを、①日常的に自分たちにできるボランティア活動を探す、②友達との学び合いにより自分の課題を設定する、③振り返りを共有することにより活動の成果を確かめるとした。そして、作成した指導試案の妥当性について検討した。
研究の結果、児童は、身近な場面でのボランティア活動に興味・関心をもつようになったこと、そのなかから自分の課題を決定し、活動の見通しをもとうとするようになったこと、活動をとおして、達成感や有用感を味わうようになったことが確認された。このことから、本研究の指導の手だてが、主体的に活動する意欲を育てるうえで、効果があることが確かめられた。 |