研究の概要
この研究は,小学校国語科において,論理的な構成の文章を作り上げるための活動をとおして,目的や意図に応じた文章を書く力を育てる学習指導の在り方を明らかにし,学習指導の改善に役立てようとするものである。
そのための指導の手だてとして,学習計画を理解させ,児童自身が見通しをもって,段落の働きを押さえて文章を書いたり,見直しをしながら学習したことを確認したりできる作文シラバスカードを作成し,学習活動で用いた。
手だての試案に基づく授業実践によって,自分の考えを確かにもち,論理的に表し,読み手にわかりやすい文章に練り上げようとする力の育成が認められた。このことから本研究の指導の手だてが,目的や意図に応じた文章を書く力を育てる上で効果のあることが確かめられた。 |