研究の概要
この研究は,目的や意図に応じた少人数指導を取り入れた単元をデザインすることをとおして,主体的に学習に取り組む児童を育てる少人数指導について明らかにし,学習指導の改善に役立てるものである。
そのために,本研究での指導の手だてを「単元をデザインすること」とし,小学校算数科図形領域において,研究を進めた。児童の実態調査を行い,その結果に応じ,目的や意図に応じた少人数指導を行う時期や段階を決めたり,グループ編成のしかたを工夫したりした。また,作成した単元のデザインは,実践をとおして,その有効性を検討した。
その結果,目的や意図に応じた少人数指導を取り入れた単元のデザインは,児童に,自分で答えを見つけ出す力,自分の考えをまとめ発表する力,学習について振り返る力を育成する上で有効であることが確かめられた。 |