研究の概要 この研究は,自分との対話を深める書く活動をとおして,道徳的価値の内面的な自覚を深める道徳の時間の指導の在り方を明らかにし,道徳の時間の充実に役立てようとするものである。 そのため,指導の手だてとして,児童の日常生活や全教育活動における様々な体験を記録する「心のアルバム」や道徳ワークシートを活用して,@自己の内面を省みて,自分の生き方や考え方を書く活動,A自分と他の人との考えを比較し,よさを認め合う交流,Bよりよい生き方を目指すことについての自分の思いを書く活動を行った。作成した手だての試案は,実践をとおしてその有効性を検討した。 その結果,児童が,今までの自分の生き方や考え方に気付くこと,自分や他の人のよさに気づくこと,自分自身の新たな決意をもつこと
が確かめられた。このことから,本研究の指導の手だては,道徳的価値の内面的な自覚を深める道徳の時間の指導において有効であることが確かめられた。
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