研究の概要
この研究は,「総合的な学習の時間」において,生活上の課題解決の活動計画作成を支援するコンピュータ教材の開発・活用をとおして,自ら課題を解決する力を育成するための指導の在り方を明らかにし,知的障害養護学校における指導の充実に役立てようとするものである。
そのために,認知や記憶の面に見られる特性を考慮し,情報整理や活動状況の事故確認を支援するコンピュータ教材を開発・活用し,一人一人が課題解決のための計画を作成していく授業実践をとおして,その有効性を検討した。
研究の結果,生徒は,コンピュータ教材を活用しながら学習内容をイメージし,自己課題を決定することができた。また,課題解決のための主体的な情報収集,整理,確認に取組,活動計画を作成することができた。このことから,本研究の指導の手だての工夫が,自ら課題を解決する力を育成する上で,有効であることが確かめられた。 |