研究の概要
この研究は中学校国語科において、言語感覚をとらえる相互評価を取り入れた表現活動をとおして、豊かな言語感覚の育成をめざした指導について明らかにし、学習指導の改善に役立てようとするものである。
そのため、指導の手だてとして、まず言語感覚を育成するために、表現の正誤・適否・美醜について視点を明確にし、課題を学習シートに取り入れる。さらに、その課題について読む、書く、話すなど相互評価を取り入れた表現活動を行うことによって、表現の適切さを判断したり、表現の豊かさを味わわせたりして、表現のとらえ方への理解を深めさせた。手だての有効性は、実践をとおして検討した。
研究の結果、表現の正誤・適否・美醜をとらえる力の育成が図られたことが確認された。このことから、本研究の指導の手だてが、豊かな言語感覚の育成を図る上で、効果のあることが確かめられた。 |