研究の概要
この研究は、学校不適応児童の指導・援助において、児童の得意なところを発展させる活動をとおして、自己肯定感を高める指導・援助の在り方について事例的に明らかにし、学校不適応児童の指導・援助に役立てようとするものである。
そのために、援助者は、児童を受容的・共感的に受け止めながら、児童が得意なところを発展させる活動を積み重ねる中で、自分の得意なところについて大きくとらえさせることができるように指導・援助を行い、その結果についての分析と考察を行った。
研究の結果、自分を否定的にとらえている児童が、自分の得意なところに目を向け、自分を肯定的にみることができたことから、学校不適応児童の指導・援助において、自分の得意なところを発展させ、大きくとらえることは、自己肯定感を高めることに効果があることが確かめられた。 |