研究の概要
この研究は、必要以上に感情を押し込めている学校不適応生徒が、自分の感情と向き合う活動をとおして、自己表現をはぐくむ指導・援助の在り方を事例的に明らかにし、学校不適応生徒の指導・援助の充実に役立てようとするものである。
そのために、援助者は、生徒を受容的・共感的に受け止め、自分の感情と向き合う活動をとおして、生徒が押し込めている感情に気付き、自分を見つめながら感情を表出し、気持ちを表現できるように指導・援助を行なった。
研究をとおして、必要以上に感情を押し込めている生徒が、自分の感情に気付き、明らかにすることで自分を振り返るようになったことから、感情を表出し、自由に気持ちを表現するようになっていった。このことから、自分の感情と向き合う活動をおこなうことは、自己表現をはぐくむことに効果があることが確かめられた。 |