印刷用紙:A4縦 1ページの行数:50 1行の文字数(半角で):100   −−以下 指導案本文−−   第3学年 国語科学習指導案 1 単元名 書きたいことを分かりやすく(教材名「説明書を作ろう」) 2 単元の目標  A 国語への関心・意欲・態度   ・自分ができるようになったものの中から説明しようとする題材を選んで、読み手によく分かる    ように、説明書を書こうとする。  B 表現の能力   ・説明書に書く題材を選び、読み手によく分かるように区切りを考え、整理してから文章を書く    ことができる。  D 言語についての知識・理解・技能   ・分かりやすく伝えるために、敬体と常体の違いに注意しながら文章を書くことができる。 3 単元について  1 この単元は、説明書に書く題材を選び、読み手によく分かるように区切りを考え、整理してか   ら文章を書くことを主なねらいとしている。子供たちは上巻第三単元「書きたいことの中心をく   わしく−ヤモリをつかまえたー」で書こうとする事柄をカードを使って整理し、中心を考えなが   ら、様子や気持ちが表れるように文章を書く学習をしてきた。本単元ではさらに、カードを使っ   て区切りを考えたり、必要な事柄を選んだりして文章を書くことをねらっている。ここでの学習   は、下巻第五単元「想像をふくらませて」で、構成を考えて作文を書く学習へつながっていく。  2 子供たちは、日記や短作文などに日常的に取り組み、文章を書くことに親しんできている。ま   た、これらの学習を通して、日常の様々な事柄が題材となり得ることに気づき、取り入れようと   している。さらに、「ヤモリをつかまえた」の学習を通して、様子を詳しく表現する力がついて   きている。しかし、読み手に伝えたいという意識はもっているものの、場面ごとにまとめる力が   弱いなど分かりやすく伝える技能はまだ十分に身についているとはいえない。そこで、この単元   を通して、区切りを考え整理して文章を書く力を身につけることで、子供たちの表現意欲や表現   技能はより高まっていくと期待できる。  3 この単元は、自分ができるようになった感動を友達にも共有してもらいたいという思いをもっ   てスタートする。子供たちは、自分ができるようになったものの中から題材を選ぶ。しかし、中   には題材を選べず、戸惑う子もいると考えられる。そこで、日常生活の中で「できるようになっ   たこと」を取り上げて認めたり、夏休みの目標として「何かに挑戦しよう」を意図的に設定した   りする。「わかる」段階では、説明書を作る際の区切りを考える支援として、2種類の教材文を   提示する。そして、「できる」段階では、整理して文章を書くための支援として、付箋紙を用い   た構成表を使う。さらに、グループ学習や全体で友達の発表を聞くことによって、より多くの表   現方法に気づき、読み手によく分かるような文章を書くことにつながっていくと期待する。    この単元で培った区切りを考え整理して文章を書く力は、社会科「カレーパーティーをしよう」   の小単元でカレーの作り方をまとめる学習につながっていく。 4−単元の評価規準−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ A 国語への関心・意欲・態度 −−−−−−+ +−−−−−−− −−−−−−+| ||1 分かりやすい説明書を書こうとする。| | || ||2 分かりやすい説明書を書くための工夫を見つけようとする。 || || ++ | || ||3 自分の得意なもの、よく知っているものの中から、説明したい題材を見つけようとする。 || ||4 自分の書いた説明書を読み返し、間違いなどを正そうとする。 || ||5 友達の説明書で工夫されているところを進んで見つけようとする。 || B 表現の能力 | || ||1 カードを使って、読み手によく分かるように区切りを考え、整理することができる。 || ||2 構成表をもとに、分かりやすい説明書を書くことができる。 || || ++ | || ||3 自分や友達の工夫しているところを見つけることができる。 || D 言語についての知識・理解・技能 | | || |+1−文章の敬体と常体の違いに注意しながら書くことができる。−−−−−−−−−−−−−−−−+| +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 5 単元の指導計画(14時間) +−−−−+−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−− | | | 子供の日常生活 | +−−−−+−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ | | 体 | 験 作文学習との接点 | | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ | | | | | +−−−−+−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ | 教科における活動 ・説明書を書くことによって、自分ができるよ | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ | ・体育(水泳、鉄棒、なわとび等) うになったことを友達にもできるようになっ | | ・図工(工作等) てほしいという思いが持てるであろう。 | +−−−−+−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ | ・音楽(鍵盤ハーモニカ等) ・友達に説明する立場になって書く活動をすす | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ | 特別活動における活動 めることによって、意欲的に取り組む学習が | | ・球技大会 | ・水泳大会 等 可能になる。 | | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ | 日常生活における活動 ・書くことにより、事柄を区切る力、整理する | | ・料理 | 力をつける。 | | +−−−−+−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ | ・遊び 等 | | | +−−−−+−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ +−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | |指導過程|時 間 学 習 活 動 評 価 | +−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ つかむ 1 ・説明書のよさについて話し合う。(1組本時) A1 1 ・教材文をもとにめあてをつかみ、学習計画をたてる。   A1 わかる 2 ・教材文を読み、構成表の書き方について話し合う。 A2 1 教材文を読み、分かりやすい説明書を書くための工夫について話 A2    し合う。 できる 1 ・書く題材を決める。 A3 3 ・カードを使い、区切りを考えて構成表を作成する。(2組本時1/3) A1B1    3組本時3/3) 3 2/3・構成表をもとに説明書を書き、推敲する。 A1A4 B2D1 まとめる 1 1/3・説明書を発表し合い、友達の説明書の工夫を見つける。(4組本時) A5B3 ひろげる 社会 「カレーパーティーをしよう」の学習で、カレーの作り方について、区切りを考  え整理してまとめることかできる。 日記 区切りを考え整理して書く。 〈1組 本時の指導〉 児 童 男16名、女l7名、計33名   指導者 品 川 慶 彦 1 目 標 説明書の良さに気づき、書こうとする意欲を持つ。 2 展 開 +−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |前時までに学習した内容 ・作文の発表を行い、作文学習に意欲を持ってきたこと。 | |で本時に生きて働く部分| | +−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+ 段階 学習活動及び内容(〇主発問●子供の反応) | 支援(●)と評価(〇) | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+ |つ|1 本時の学習課題をつかむ。 | | |か| +−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | |む| 「まほうのカードを作ってみよう。」 | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | |わ|2 課題解決の方法を理解する。 | | |か| ●実際に「まほうのカード」を作ってみる。 |●参考作品を提示し、自由に | |る| | 作ることができるようにす | | | | る。 | | | 〇作り方が分からないときには、どうしますか。 | | | | ●作り方を書いたものを見る、友達に聞く、先生に聞 |●解決方法を比べることによ | | | くなど。 | り、それぞれの良さに気づ | | | | かせる。 | |で|3 課題解決をする. | | |き| ●説明書を見ながら、「まほうのカード」を作る。 |●説明書の読み取りに困って | |る| | いる子供には、個別に援助 | | | | する。 | |ま|4 まとめをする。 | | |と| 〇説明書を見て作った感想を発表してください。 |+−−−−−−−−−−−−−+| |め| ●作り方が良くわかった、早く作れた、絵があって分 | 〇説明書の良さが分かった || |る| かりやすかったなど。 || か。 (発表、カード) || | | ●自己評価カードに記入する。 |+−−−−−−−−−−−−−+| | | | | | |5 次時の内容を知る。 | | | | 〇自分ができるようになったことを説明書に書いて、 | | | | みんなに教えよう。 | | | | | | +−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+ | 本時に学習した内容で | ・説明書の良さが分かったこと。 | | 次時に生きて働く部分 | ・説明書を書こうと意欲を持ったこと。 | +−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 〈2組 本時の指導〉  児 童 男16名、女17名、計33名 指導者 渡 邊 夕 美  1 目 標 区切りを考えて、構成表を書くことができる。 2 展 開 +−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 前時に学習した内容で ・自分の得意なもの、よく知っているものの中から、説明したい題材を見つけ | |本時に生きて働く部分 | たこと。 | +−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 段階 学習活動及び内容(〇主発問・子供の反応) | 支援(●)と評価(〇) | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |つ|1 前時の学習を想起する。 | | |か| | ●前時に選んだ題材を確認し、説明書作り | |む| | への意欲を喚起するようにする。 | | |2 本時の学習課題をつかむ。 | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | ●学習課題を音読し、確かめるようにする。 | ||区切りを考えて、こうせい表を書こう。| | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | |わ|3 課題解決の方法を理解する。 | | |か| 〇目次を書くとき、どんなところで区切ればよ | ・構成表の例を参考に、目次の書き方を学 | |る| かったでしよう。 | 習した時の観点に気づくようにする。 | | | ●することが大きくかわるところで区切る。 | | | | | | |で|4 課題解決をする。 | | |き| ●目次と内容を構成表に記入する。 |●目次を書く時の区切り方に気をつけて机 | |る| | 間指導し、必要に応じて子供の思いを確 | | | | かめたり助言したりする。 | | | |●目次の書き方につまずいている子供には、| | | | 内容から書き始めてもよいことを助言す | | | | る。 | | | |●題材の類似したグループを編成し、友達 | | | | に聞いたりしながら学習が進められるよ | | | | うにする。 | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | ||〇区切りを考えて、構成表を書くこと || | | || ができたか。 || | | || (机間指導、構成表) | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| |ま|5 まとめをする。 | | |と| ●みんなの前で構成表を発表する。 |●観点に沿って記述できた子供の構成表を | |め| 〇この構成表のよいところはどこですか。 | 提示し、学級全体でよい点を認め合い、 | |る| ●することが大きくかわったところで区切って | 次の学習へつなげたい。 | | | いるところなど。 | | | | | | | |6 次時の内容を知る。 | | | | 〇次の時間で構成表を完成させます。 | | +−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |本時に学習した内容で ・観点に沿って構成表を書いたこと。 | |次時に生きて働く部分 ・友達の構成表からよい点を見つけ合ったこと。 | +−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ <3組 本時の指導> 児 童 男17名、女16名、計33名 指導者 藤 島 亜 希 (l) 目標 分かりやすい説明書を書くために、構成表を見直すことができる。 (2) 展開 +−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |前時に学習した内容で |・カードを使い、区切りを考えて構成表を作成したこと。 | |本時に生きて働く部分 | | +−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 段階 学習活動及び内容(〇主発問●子供の反応) | 支援(●)と評価(〇) | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |つ| 1 前時の学習を想起する。 | | |か| ●自分の作った構成表を見て、思い出すこと | |む| | ができるようにする。 | | | 2 本時の学習課題をつかむ。 | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | || 分かりやすい説明書を書くために、こうせい || | | || 表を見直そう。 || | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | | | |わ| 3 課題解決の方法を理解する。 | | |か| 〇どんな方法で構成表を見直したらいいです ●前の作文学習で、構成表を見直したときの | |る| か。 | ことを思い出すことができるようにする。 | | | ●友達に質問してもらう、カードに書いても | | | | らう、自分で見直すなど。 | | | | | | |で| 4 課題解決をする。 | | |き| ●構成表をグループで見直す。 ●各自が印刷された構成表を読み、質問をじ | |る| | っくり考えられるようにする。 | | | ●質問の答えを書き加え、構成表を見直して | | | | いるか机間指導し、迷っている子供には助 | | | | 言する。 | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | 〇構成表を見直すことができたが。 || | | || (机間指導、構成表 || | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| |ま| 5 まとめをする。 | | |と| ●みんなの前で構成表を発表する。 ●見直した後の子供の構成表を拡大コピー | |め| 〇感想を発表してください。 | 提示し、次の学習へつなげたい。 | | | ●自己評価カードに記入する。 | | | | 6 次時の内容を知る。 | | | | 〇構成表をもとに説明書を書きます。 | | +−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |本時に学習した内容で | ・質問の答えを書き加え、構成表を見直したこと。 | |次時に生きて働く部分 | ・友達の構成表に感想をもったこと。 | +−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ <4組 本時の指導> 児 童 男15名、女17名、計32名 指導者 佐 藤 一 成 1 目 標 説明書を発表し合い、お互いのよさに気づくことができる。 2 展 開 +−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |前時に学習した内容で ・読み手に分かりやすい説明書になるように推敲したこと。 | |本時に生きて働く部分 | | +−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |段階 学習活動及び内容(〇主発問●子供の反応) | 支援(●)と評価(〇) | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |つ|1 前時までの学習を想起する。 | | |か| ●より良い内容にするために推敲したことを | |む| | 思い出すようにする。 | | |2 本時の学習課題をつかむ。 | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ ●学習課題を音読することによって、各自が | | ||友だちの説明書のよいところを見つけよう。|| 課題を意識することができるようにする。 | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | |わ|3 課題解決の方法を理解する。 | | |か| 〇みんなは、どんなことに気をつけて説明 ●構成表を参考に気づくようにする。 | |る| 書を作りましたか。 | | | | ●区切りが分かりやすいか。 | | | | (目次の立て方、小見出しのつけ方) | | | | ●説明が工夫されているか。 | | | | (絵図・「ちよっと一言」など) | | | | | | |で|4 課題解決をする。 | | |き| ●各自が説明書を読んで、付層紙に感想を ●グループを編成することによって互いの良 | |る| 書く。 | さを見つけやすくする。 | | | 〇自分の説明書には、どんな良いところが ●観点にそって感想をメモしているかなどに | | | 書かれていますか。 | 気をつけて机間指導する。 | | | ●良いところを見つけて発表する。 |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | 〇友だちの説明書のよいところを見つける | | | || ことができたか。 | | | || (机間指導、付箋紙) | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |ま|5 まとめをする。 | | |と| ●みんなの前で演示しながら発表する。 ●拡大した説明書を提示し、見つけた良い点 | |め| (代表2名) | について発表させ、いろいろな良さに気づ | |る| 〇この説明書の良いところはどこですか。 | くようにする。 | | | ●良いところを見つけて発表する。 | | | | ●自己評価カードに記入する。 ・自己評価し、見つけた良さを今後の作文に | | | | 生かせるようにする。 | +−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |本時に学習した内容で |・説明書を発表し合い、お互いの良さに気づき認め合ったこと。 | |生きて働く部分 | | +−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+