15号コラム(2007.5.18)
『食卓の記憶』
現在、桜前線が北上中です。毎年この時期になると、桜が好きだった祖父のことを思い出します。「腹いっぱいご飯食べてけ」が祖父の口癖でした。いつ訪ねて行っても、祖母が白い湯気の立った炊き立てのご飯を出してくれ、祖父が「腹いっぱい食べてけ」と言うのです。祖父母に見守られながらほかほかのご飯を頬張ると、それだけで悩みや疲れがじんわりとほぐれていく感じがしたものでした。
最近よく「食育」という言葉を耳にします。朝食の欠食や孤食等の問題も指摘されています。確かに、今になって身に沁みて感じるのは、このような食卓の記憶が自分を支える思い出になっているということです。食卓は、まさに教育の原点なのかもしれません。
みなさんは今晩、だれと、どのように食卓を囲みますか。(義)
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