16号コラム(2007.6.14)
『もいっかい』
先日幼稚園を訪問したときに、先生が女の子に絵本を読んであげているところを見かけました。
よく見ていると、女の子は、本を読み終わるとかわいい人差し指を出して、「もいっかい」と催促します。先生は笑顔で本を読んであげます。続けて見ていると、何回読んでも、嬉しいところがきたら先生の目を見てにっこりと笑います。女の子の「もいっかい」に、先生との信頼関係という絆が見えるようでした。
教室には、笑顔で話す「もいっかい」もあれば、もしかしたら思っていてもうまく言葉にできない「もいっかい」もあるのではないでしょうか。どんな「もいっかい」も子供の心の表れであり、私たち教師との絆の表れです。
日々の仕事に没頭しふと我に返ったとき、教室の中に、一人一人の子供のその子なりの「もいっかい」があることを思い浮かべ、心をこめて応えていきたい。そう考えた幼稚園訪問でした。(桑)
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