25号ｺﾗﾑ(2008.03.26)
『やさしさ』
「あなたから頂いたたくさんのやさしさを、今度は私から多くの人へ」
高校生となった教え子からの手紙に書かれていた一節です。その手紙に感動した覚えがあります。三月に入り、毎朝の列車で見かけた高校生に会わなくなりました。きっとその多くは卒業の日を迎えたことでしょう。名前も知らない生徒たちですが、新たな世界でも頑張ってほしいと願わずにはいられません。
また、厳しさを増す社会の中でも、人を思うやさしい気持ちをもっていてほしいと強く思います。「人間、やさしささえあれば、やらなきゃならねえことは、きっとやるもんだ」という記述が「モチモチの木」という物語にあるように、「やさしさ」は、人が生きていくために欠かすことのできない大切なことだと思うこのごろです。（真）
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