37号コラム(2009.02.25)
『豊かな人生を』
 今春、息子二人がそろって卒業を迎える。二男は家を離れ、社会人生活をスタートさせる。昨年来の世界的不況、雇用不安は我が家でも切実な問題であり、一刻も早い好転を期待したい。
 さて、以下の拙文は、二男の通う学校のPTA会報に寄せたものである。毎年、この会報には、卒業していく我が子に向けた親からのエールが掲載される。それらの言の葉は、同時に、親へのエール(あるいはカタルシス)ともなって、寂しい思いを温かく包んでくれているようだ。「光陰矢のごとし。この狭き借家で君と寝食を共にする日々も残り僅かである。その感慨が想像以上に感傷的な気分に浸らせてくれないのは、君の前に、そして我々の前に、世界的な不況の嵐という凄まじい怪物の存在があるからだ。果 たして就職後、安定した職業生活を送り続けられるのか。グローバルな政治・経済の力学という目に見えない働き(あるいは思惑)に翻弄される日常を超え、真に豊かな人生を歩まれんことを只管願うばかりである。」
  巣立ちの日エールを胸に風光る(言)
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