61号コラム(2012.01.27)
『阪神・淡路大震災の教訓』
阪神・淡路大震災から17年。今なお、悲しみに声を詰まらせる被災者のイ
ンタビューは、震災がもたらした傷の深さ、復興の道のりが長く険しいもので
あることを語りかけています。
先日、その阪神・淡路大震災を教頭職として経験し、その後、17年に渡り、
神戸の復興教育に尽力された神戸市総合教育センターの森本所長さんを招いて
講演会を開催しました。
送迎の車中で、森本所長さんは「被災した学校とそうでない学校があり、自
らも被災した先生とそうでない先生もいます」と、復興教育の難しさの一つに
「立ち位置」があることに触れられ、講演会では「厳しい状況にあり、立場も
異なるが、それぞれが自分に与えられた職責を全うすることが大切」と話され
ました。
兵庫県教育委員会は、阪神・淡路大震災の教訓を伝えるために、震災・支援
チーム(EARTH)を結成し、防災教育の講師派遣、国内外の被災地での災害支
援活動を行っています。
「神戸の先生方が、国内外の被災地で復興教育の支援にあたられているよう
に、本県の先生方も、特にも沿岸部の先生方は、東日本大震災を経験した講師
として、全国で活躍してくれることと思います。それが、所長さんへのお礼で
す」と語り、花巻空港から見送りさせていただきました。(利)
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