66号コラム(2012.08.01)
「神戸市の『命を守る防災教育』」
去る7月9日、当センターで標記の講演会を実施しました。
神戸市教育委員会から防災教育担当の森広樹指導主事をお招きし、阪神・淡
路大震災から17年間継続して行われている防災教育の取組と、そこに込めら
れた思いをお話しいただきました。
岩手県で復興教育を推進するに当たって、参考にしたい言葉がたくさんあり
ましたので、そのいくつかを紹介します。
◎「震災時に乳幼児だった子が義務教育を終えるまで(15年間)の見通し
を持って取り組んできている。」
◎「東日本大震災やつくば市の竜巻があったので、防災マニュアルを見直し、
修正を加え続けている。」
◎「被災により、神戸市に転入した児童生徒に嫌な思いをさせてはいけない
と教育委員会から指示を出し、細やかに事前聞き取りや心のサポート等を
行っている。」
◎「神戸市の震災経験が今後の災害等の際にいくらかでも役に立つように、
教員による支援チームを結成している。東日本大震災や中国の地震等にも
支援に出かけている。」
岩手県においては、「いわての復興教育」を推進する取組を進めていると
ころですが、被害の大小に関わらず、児童生徒の命を守る教育の重要性と
ともに、地域の防災拠点として学校が大きな役割を果たしていることを改
めて学びました。
教育センターとして、神戸市の取組を大いに参考にしながら、今後の研修
等に取り入れていきたいと考えています。(竜)
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