85号コラム(2014.11.19)
『ビジョンの共有』
 先日参加した、ある研修会の講師のことばから。 「停滞は後退である」  変化が激しい現代の社会で、何もしないで現在の状態にとどまっていることは 相対的に後退していることと同じであるということです。少子化、情報化、国際 化といった社会の急激な変化や価値観の多様化や人間関係の希薄化など、学校を とりまく環境の変化が大きい中で育ってきた子どもたちに対し、従来通り対応し たのでは課題が多いということはよく言われることです。  また、別の講師のことばから。 「私のビジョンから私たちのビジョンへ」  何のためにどのようにするのかというビジョンは、誰がどこで作ったかという ことが重要ではなく、「私たち」の中で共有化されていることが重要だというこ とです。ビジョンが共有化されるためには、一人一人がそのビジョンを納得する ことが必要です。納得するというのは、今のままでは課題が多いという危機感を 持つことと、ビジョンが実現すればメリットがあるという期待を持つことです。   今年度の「岩手県教育研究発表会」のテーマは、「授業改善の推進」がテーマ です。これまでの授業の進め方を変えるための単なる発信の場ではなく、改善の ビジョンが県全体で共有化されるよう、納得するための機会になればよいと考え ています。
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