86号コラム(2014.12.19)
『人間がコンピュータに取って代わられる?』
先日、ショッキングなニュースを目にしました。英オックスフォード大学のマ
イケル・A・オズボーン准教授らのグループが著した『雇用の未来〜コンピュー
ター化によって仕事は失われるのか〜』という論文が、いま世界中で話題になっ
ているというものです。この論文は、702の職種について、コンピュータに取って
代わられる確率を詳細に試算しているそうです。
これまでコンピュータは、ルーチンな作業(決まりきった手続きや手順)が得
意とされてきました。しかし、近年のコンピュータの発展は目覚ましいものがあ
り、人間の知性を手に入れる日もそう遠くはありません。急速にスマートフォン
やコンピュータ制御の家電が普及している現在、さらにコンピュータを活用して
東大合格を目指す研究や車の自動運転システムなど、近い将来実現しそうな事例
が多くあります。そして、多くの仕事がコンピュータに取って代わられるかもし
れません。
しかし、コンピュータは創造的な作業には向いていません。コンピュータにで
きる仕事は任せ、人間は高次元の創造的な仕事をするようになると思います。こ
れからの社会が求める人間像や学校教育を通して育てるべき児童生徒像のヒント
がここにあるのではないでしょうか。
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