一ノ通りの「夫婦カヤ」



所在地:
一関市大東町大原字一ノ通
樹 種:イチイ科 カヤ(方言名:カヤノキ・カヤノミノキ)
データ:樹齢500年以上 高さ21m 幹の周囲620p(岩手県3位)

 カヤはオスの木とメスの木とがあり,雌雄異株ですが「夫婦カヤ」は両株を近くに植えたためオスとメスが根元でくっつき,一本の巨幹となっています。このカヤは県内でも有数の巨木といえます。実は大きくキノコ型に広がる樹冠の片側(南)にだけ実がなります。つまりメス側にだけ実がつくのです。カヤは現在も碁盤に使われるなどしていますが,昔は食用として植えていました。また油も取ることができたので盛岡藩の山林奉行である栗谷川仁右衛門が「15本ほど実のなるカヤを植えておくと家計の助けになる。」といい,植えることをすすめたといわれています。