薄衣の笠松(見越しの松)

県天然記念物

所在地:一関市川崎町薄衣字柏木

樹 種:マツ科 アカマツ
データ:樹齢600年 高さ7m 幹の周囲507p(岩手県3位)

 岩手県内では太さ第3位を誇るアカマツ。(震災で倒れた木があるため4位から3位になりました。)地上から約5mのところで上への成長が止まり,枝が横にだけ伸びています。
 伊達藩の時代,この地を治めていた藩主がマツを訪れたとき,名木と言われる松の姿に驚き,感動したため青葉城に移植するように命じました。しかし殿様の命令といえども,この場所から移すのは忍びがたく,移植も難しいことから,考えた家老の一人が殿様に「いかに名木といえども道ばたにある松である,殿様の館に移すのはよくはない。」と進言し,移植を取りやめたそうです。このことから「見越しの松」といわれるようになったと伝えられています。