Q1: |
二戸(浄法寺)のうるしのすごいところは? |
A1: |
品質や量とよくいわれます。
日本にたくさんある文化財。例えば,世界遺産になっている「栃木の日光」,「京都の金閣寺」「平泉の中尊寺」をなどを修理,修復するときにどうしても浄法寺漆が必要だということで使っていただいています。欠かすことのできない材料なのでそれを漆を生産する責任があります。 |
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Q2: |
浄法寺塗りが一度とだえてしまったことについて |
A2: |
漆を採ることは,ずっと続いていますが,漆器を作ることが一時途絶えてしまった時期がありました。特に戦後新しい素材,プラスチックなどが出てきたときに,漆器を使う人が少なくなってしまった。ということがあり,漆器を作ることをやめてしまいました。しかし,漆かきをしていた人の中で自分たちで採った漆を使って漆器を作ることを復活させたいと考えた人がいて,浄法寺の漆器づくりが復活しました。 |
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Q3: |
日本の漆器は世界でも有名なのか? |
A3: |
辞書に漆のことを「ジャパン」と書いてあるが,実際には英語を話す人には通じません。
でも,中世のヨーロッパで,日本の漆器にみりょくを感じて日本の漆器をたくさん集めた人がいます。そういう意味で日本の漆器は世界でも大きく評価されています。日本に古来からある漆器という物を世界中の多くの人に知って欲しいと思っています。 |
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Q4: |
二戸市としての取り組みは? |
A4: |
二戸市の漆の生産は日本一です。しかし,日本で使われている漆の97〜98%くらいは,中国からの輸入の漆です。残りの2%くらいが国産の漆なのです。
残りの,2%のうちの75%くらいが二戸の浄法寺から出荷されています。
良い漆の木を育てること,漆を採る職人さんを育てること,その漆を販売すること,漆器を作る人を応援したり,漆器を販売することをお手伝いしたりと二戸浄法寺は原料から生産,販売まで一環してできる場所なので,それらがうまく行くような地域作りをしたいと考えています。
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<みなさんへのメッセージ |
将来いろいろなお仕事につくと思いますが,漆器に限らず鉄器や岩谷堂ダンスなど,岩手の豊かな自然や資源をよく勉強して大人になってお仕事をして欲しいと思います。 |