中心体は、微小管の形成中心となり、この部分から微小管が伸長する。
微小管によって形成される紡錘状の構造は、紡錘体と呼ばれる。
植物細胞で特に発達しており、一重の生体膜で細胞液を包んでいるのが液胞である。
層状に蓄積したセルロース繊維の間をペクチンなどが埋めている構造となり、細胞の保護と形状の維持の役割をもつのが、細胞壁である。
細胞膜が特定の物質を選択的に透過させる性質を選択透過性という。
濃度の高い方から低い方へ移動して均一になろうとする働きを拡散という。
細胞膜を介した輸送には、濃度勾配にもとづく拡散によっておこる受動輸送と、濃度勾配に逆らってエネルギーを消費して起こる能動輸送がある。
水分子が細胞膜を透過するには、アクアポリンと呼ばれるチャンネルの一種を介して行われる。
全ての細胞では、細胞内のナトリウムイオン濃度は細胞外よりも低く、カリウムイオン濃度は細胞外よりも高く維持されている。
動物細胞の細胞膜には、Na+-K+-ATPアーゼと呼ばれる輸送タンパク質が存在し、これによって細胞内外のNa+とK+の濃度差が生じる。このようなしくみをナトリウムポンプという。