植物の組織を一部取り出し、生育に必要な各種の栄養分に加えてインドール酢酸などを含む培地で育てると、植物の細胞は脱分化して、カルスと呼ばれる未分化な細胞塊を形成する。
茎や根の先端の分裂組織(成長点)を用いる組織培養は、成長点培養と呼ばれる。
生物が、昼間と夜間の長さの影響を受けて反応する性質を、光周性という。
日長が一定以上になると花芽を形成する植物を長日植物という。
日長が一定以下になると花芽を形成する植物を短日植物という。
花芽形成に日長が関与しない植物は、中性植物と呼ばれる。
花芽形成が起こり始める連続暗期の長さを、限界暗期という。
植物の花芽形成では、葉で合成されるフロリゲンと呼ばれるタンパク質が、茎頂分裂組織に移動して花芽の分化を促進していると考えられている。
体内に備わった計時機構を生物時計といい、生物時計に依存して起きるほぼ1日の周期リズムを概日リズムという。
一定期間の低温によって花芽形成が誘導される現象を、春化という。