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このメールマガジンは、岩手県内の幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、特別支援学校などへ教育センターの研修・支援・研究に関する情報を迅速にお届けするために発行しています。 | |||||||||
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■1〔研究推進〕令和6年度の研究テーマ及び概要について ■2〔コ ラ ム〕あっという間 |
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■1〔研究推進〕令和6年度の研究テーマ及び概要について 当センターは、本県の教育課題に関わる研究に取り組み、有効な解決方策等を明らかにするとともに、それらを研修や支援に生かしています。今年度の研究事業として次のとおりお知らせします。 【所員の研究】 ◎「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実に関する研究 ―主体的に学習に取り組む「問い」と「環境」の設定を通して―(担当:教科領域教育・理科教育) 本研究は、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の充実を目指した学習指導における事例集を作成することを目的とします。本研究は、自立した学習者の育成に向け、生徒一人一人が授業の中で自己調整する学習活動の場面を設定する際、生徒自身が学びたいことを考え、必要な知識を獲得し、考えを深めていくために必要な「問い」や「環境」を明らかにして実践事例集に示します。 ◎中学校技術科における「問題を見いだし、解決する力」を育てる題材開発と実践評価 ―ニーズ探究とシーズ探究に基づく新たな価値の創造を促す指導を通して―(担当:情報・産業教育) 本研究では、中学校技術・家庭技術分野内容「A材料と加工の技術」において、「問題を見いだし、解決する力」を育てる題材を開発し、ニーズ探究とシーズ探究に基づく新たな価値の創造を促すための教員の隠れた支援や指導の在り方の一端を明らかにした授業モデルを提案します。外部人材、生成AI、3DCAD、AR、3Dプリンタ等を活用した授業実践を試み、その教育的効果について検証します。 ◎高等学校における校内支援体制の充実に関する研究 ―特別な支援を必要とする生徒を含む集団への多層的な支援を通して―(担当:教育支援相談) 本研究は、県内の高等学校において、特別な支援を必要とする生徒を含む集団へ段階的な支援を行い、校内支援体制の充実に資することを目的とします。学級担任や教科担任等の気付きを基に、教員間において集団や特別な支援を必要とする生徒の現状や教育的ニーズを把握し、集団から小集団、個へ流れる段階的な支援について校内で共通理解を図り、基礎的な環境を整えるために必要な校内委員会の機能的運用や、特別支援教育の視点を取り入れた授業についての一例を示します。 【長期研修生の研究】 ◎幼児期からの学びをつなぐ小学校第1学年生活科の授業実践 ―発達や学びの接続の理解を深める保育体験を通して―(担当:教科領域教育) 本研究は、発達や学びの接続を理解したことが実際の授業でどのように生かされるのかを示し、小学校第1学年の授業改善に資することを目的とします。研究の手立てとして、幼児教育施設で約1か月の保育体験を行い、保育者の子供の見方や関わり方、環境構成等を学び、発達や学びの接続への理解を深めます。そして、その理解を生活科の指導案作成に反映させ、所属校で第1学年の授業実践を行います。保育体験で得られた発達や学びの接続のポイントが実際の授業にどう生かされているか検証します。 ◎小学校第6学年「より妥当な考えをつくりだす力」を育成する理科授業の在り方に関する研究 ―理科の見方・考え方を働かせ、問題を追究する活動を通して―(担当:理科教育) 本研究は、「より妥当な考えをつくりだす力」を育成する授業の在り方について授業実践を通して明らかにし、理科の指導の改善や充実に役立てることを目的とします。研究の手立てを、①「より妥当な考えをつくりだす力」を発揮している児童の姿や関連する学習活動を明らかにすること、②「より妥当な考えをつくりだす力」の育成に関連する学習活動を意図的に位置付けた単元構成の工夫、③児童が、見通しをもって実験することを促す教師の働きかけ、④児童が、理科の見方・考え方を働かせながら、実験の結果を整理・分析したり解釈したりすることを促す教師の働きかけとし、四つの手立ての有効性について授業実践を通して明らかにします。 【全教連課題研究】 ◎新たな教師の学びの実現に向けた教育センターの在り方 ―これまでの研修システムの総括と新たな研修モデルの構築を通して― 本研究は、「研修観」の転換を通じた新たな学びの実現に向けた教育センターの在り方をテーマとし、全教連課題研究として採択されたものです。現在研修で実施している「自己研修の進め方」をブラッシュアップするとともに、キャリア・ライフステージに応じた「テーマ研修」の充実を図り、自ら学び続ける教師をバックアップする研修モデルの確立を目的とします。 |
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■2〔コラム〕あっという間 7月に入り、2024年も半分が過ぎました。年々、時間の過ぎる早さに驚きます。子どものころは、月日があっという間に過ぎてしまった…と思ったことはあまりありませんでしたが、大人になった今は、ふと気づくと1か月や1年が過ぎていて、「光陰矢の如し」のことわざを痛感しています。 これには、「ジャネの法則」というものがあるそうです。この法則は、心理的に感じる年月の長さは年齢に反比例するというものです。例えば、60歳ちょうどの人にとって1年は人生の60分の1、6歳ちょうどの子どもにとって1年は6分の1であり、歳をとるほど1年の重みが減り、主観的に感じる年月の長さは歳をとるほど短くなる(時間が早く過ぎると感じる)とのことです。(出典:コトバンク) 子どもにとっては毎日が初めて知ることや体験することがたくさんあり、新鮮に感じるできごとが多いのですが、大人になると、そういった機会がどうしても減ってしまいます。 そう考えると、同じ一日、一年でも、新たな発見や気づきを大事にして、充実したと感じる時間を過ごしたいと感じています。 |
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