所報 No.58
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平成19年度新規開講研修講座の紹介
 総合教育センターでは、新しい教育的課題に対応するため、毎年、研修講座の改善・充実に努めています。今年度も、「小学校・中学校キャリア教育指導者養成研修」「プレゼンテーションソフトを活用した教材作成研修」「書写指導研修」など、6つの研修講座を新たに開講しました。
 今回は、その中から「特別支援学校専門性向上I研修講座」について紹介します。
●「盲・聾・養護学校」から「特別支援学校」へ
 本年4月施行の改正学校教育法により、これまでの「盲・聾・養護学校」の名称が「特別支援学校」に変更されました。この改正には、一般社会におけるノーマライゼーション理念の浸透などを背景として、「特殊教育」から一人一人の教育的ニーズへの適切な支援を行う「特別支援教育」への転換という大きな意味が込められています。これからの特別支援学校は、複数の障害種への対応と地域の小・中学校等への支援といった特別支援教育のセンター的機能の充実とが求められます。
●特別支援学校専門性向上I研修講座
 そこで、これからの特別支援学校の教員に求められる専門性の向上を図るため、今年度新たに本講座を開設しました。これは、県内特別支援学校より推薦された17名の先生方が、T・U期各2日間にわたって研修するものです。
 I期は6月19日(火)〜20日(水)に、次の内容で行われました。
一日目 「学校教育法等一部改正と特別支援教育」(県教委学校教育室特別支援教育担当課長)
「特別支援学校における専門性の発展」(県立盲学校長)
「複数の障害種・障害の重複化に対応した教育課程の在り方」(京都西総合支援学校長)
二日目  (会場:県立花巻養護学校)
「校内支援体制の在り方」(県立花巻養護学校長)、授業参観、研究協議
※研究協議では、知的障害と肢体不自由のある児童、医療的ケアを必要とする児童を交えた授業における指導内容・方法の工夫、教育課程編成の在り方等について協議を深めました。
 
 二日間の講座をとおして「これからの特別支援学校においては、特別支援教育のセンター的機能の充実という新しい課題への対応は重要であるが、特別支援学校に在籍する児童生徒への指導、校内支援の充実 がその基盤になければならない。すなわち、教師の専門性の中核は“授業力”である」との指摘が講師の先生方からありました。
 〜研修者のアンケートから〜
 「多様な障害種に対応する特別支援学校への転換を図るために、参考になる内容であった」「改めて、日々の授業の大切さを実感した」など
 10月3日(水)〜4日(木)のII期では、「関係機関との連携協力体制の構築」や「授業改善・評価」に関する講義、県立盛岡養護学校を会場とした授業参観、講義、研究協議等が予定されています。

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