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1-1 Webページで教材を作るメリット

 インターネットにWebページ教材を公開するだけで、コンピュータはもちろんのことタブレット、スマートフォンから利用することができるようになります。従来は、ソフトやアプリをインストールする必要がありましたが、Webページ教材であれば、ブラウザで表示しているそのページそのものを教材ソフトとして利用できるので非常に簡単で手間がいりません。

 数年前はFlashを動かすためにブラウザに追加するFlashPlayerが必要でした。HTML5というWebページの新しい規格が決まってからは、追加ソフト不要でブラウザだけで文字の装飾、アニメーション、ボタンをクリックなどユーザーの操作で反応を変えることができるなど、様々なことが可能となりました。Webページ教材の特徴として、次のことがあげられます。

○ インターネットに接続するだけで使える。
○ コンピュータ、タブレット、スマートフォンなど多彩な機器で作動する。
  (携帯ゲーム機3DS、電子書籍リーダー Amazon Kindleでも作動する。)
○ 開発言語のJavaScriptは比較的簡単(と思います、奥が深いですが)。
○ 開発用ソフトは0円。
○ インターネット上には開発のための情報がいっぱいある。
○ ダウンロードやインストール不要、すぐ利用できる。

その反面、HTML5を用いたWeb教材には欠点もあります。

● ブラウザ内でしか作動しない。
● 作動が若干遅い。
● 作動しない機器もある(IEでは動かないソフトもある)。
● 機器により表示の違いがある(フォント、大きさが異なりレイアウトが乱れる)。
● 開発にはHTML、CSS、JavaScriptの3つの機能を使わなければならない。
● ソフト開発時にエラーの特定が難しい。
● 公開するにはサーバが必要。

 「あれ?欠点の方が多い」と思われるかもしれませんが、これほど配布が容易、で多彩な機械で使うことのできるソフト作成はWebページの他にはありません。AndroidとiOS(iPad,iPhone)では同じアプリでも、実行ファイルは異なります。Androidの実行ファイルはiOSでは動きません。どちらでも作動するアプリを開発できるソフトはありますが、AndroidはJavaで、iOSはObject-Cで作られています(もちろんソースコードも異なります)。でも、Webページであれば、どちらでも動くものを作ることができます。それでだけでなくWindows、Mac、Linuxで動くソフトもできてしまうのです。1粒で5倍もおいしいです。