教育センターニュース第113号 2017.12.01|岩手県立総合教育センターメールマガジン
教育センターニュース
113
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2017.12.12 お問合せ:ml-maga@center.iwate-ed.jp

[目次]

■1〔お知らせ〕 平成29年度(第61回)岩手県教育研究発表会のお知らせ

■2〔お知らせ〕 提案授業のご案内(メルマガ112号より再掲) 
           高等学校公民科「政治・経済」

■3〔コラム〕 『本当に勝てるチャンスがきた時に勝てるチーム作りを』


[本文]
■1〔お知らせ〕平成29年度(第61回)岩手県教育研究発表会のお知らせ

全体テーマ 『確かな学び、豊かな学びをつなぐ』  
期 日 平成30年2月8日(木)、9日(金)
会 場 
 2月8日(木)
  花巻温泉ホテル千秋閣(終日)、ホテル花巻(午後)
   http://www.hanamakionsen.co.jp/
  岩手県立総合教育センター(午後)、岩手県立生涯学習推進センター(午後)
   http://www1.iwate-ed.jp/
 2月9日(金)
  花巻温泉ホテル千秋閣(終日)、ホテル花巻(終日)
  岩手県立総合教育センター(終日)、岩手県立生涯学習推進センター(終日)

★日程等の詳細、参加申込みにつきましては、岩手教育情報交流ネットまたはセンターWebページをご覧ください。
  <申込み期間:平成29年12月1日(金)~26日(火)>
  http://www1.iwate-ed.jp/kenkyu/happyoukai/h29/index.html

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◇全体テーマについて
 岩手県教育委員会では、平成28年度から、学校教育指導指針において「確かな学び、豊かな学びプロジェクト~一人一人の学力を保障し、豊かな人間を育成する~」を掲げ、幼稚園、小中学校、義務教育学校、高等学校共通の「いわての授業づくり3つの視点」に基づく授業づくりを推進しております。こうした本県の取組を踏まえ、岩手県教育研究発表会の3年間継続テーマ「確かな学び、豊かな学びをつなぐ」を設定しました。3年間の教育研究発表会を通じて、「いわての授業づくり3つの視点」に基づいた授業改善の理念や方向性と、各校における優れた実践をつなぎながら、本県の目指す「確かな学び、豊かな学び」の実現に向けた方向性を明らかにしていきたいと考えております。
 平成29年3月に新幼稚園教育要領及び新小学校学習指導要領、新中学校学習指導要領が、平成29年4月28日には特別支援学校の新幼稚部教育要領、新小・中学部学習指導要領が公示されました。平成30年3月には、新高等学校学習指導要領が公示される見込みとなっております。今年度は、幼稚園新教育要領、小・中学校新学習指導要領等の改訂の趣旨や内容について周知・徹底を図る年度となっており、来年度から幼稚園で本実施、小・中学校等で本実施に向けた移行期間を迎えます。
 今回示された新学習指導要領等の改訂のポイントでは、「これまでの教育実践の蓄積に基づく授業改善の活性化により、児童生徒の知識の理解の質の向上を図り、これからの時代に求められる資質・能力を育んでいくこと」、そして、「資質・能力の三つの柱が偏りなく実現されるよう、単元や題材など内容や時間のまとまりを見通しながら、子供たちの主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を行っていくこと」の重要性について述べております。こうした新しい時代を切り拓く資質・能力の育成は、まさに本県が「確かな学び、豊かな学び」を通して育もうとしている「豊かな人間」そのものであり、「いわての授業づくり3つの視点」に基づいた授業改善の理念や方向性は、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善と軌を一にするものであると考えております。
 今年度は、こうした我が国の教育動向に鑑み、サブテーマを「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」としました。各教科等及び教育課題における今後の方向性を、「主体的・対話的で深い学び」というキーワードで貫きながら、本テーマ「確かな学び、豊かな学びをつなぐ」に迫っていきたいと考えております。そこで、今年度の教育研究発表会の全体会を、社会に開かれた教育課程、育成を目指す資質・能力、「主体的・対話的で深い学び」、カリキュラム・マネジメント、各教科等の特質に応じた見方・考え方といったキーワードの文脈をつなぎながら、新学習指導要領等の改訂の趣旨や理念等について理解を深める場として位置付けました。そして、各特設分科会及び分科会では、「主体的・対話的で深い学び」につながる各校の優れた実践を交流しながら、「確かな学び、豊かな学び」の実現に向け、本県の進むべき教育の方向性について具体的に展望をもつ機会にしたいと考えております。

1 全体会[2/8(木)午前:ホテル千秋閣]
(1)講演会
  「資質・能力を育むための『主体的・対話的で深い学び』の実現に向けた授業改善」
  講 師 溝上 慎一 氏
 (京都大学教授 高等教育研究開発推進センター教育アセスメント室長)

(2)総合教育センター研究発表
 「資質・能力の『三つの柱』を総合的に育む授業の在り方に関する研究
   -主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を通して-」
  発表者 新沼 健 主任研修指導主事(岩手県立総合教育センター)
  講 評 溝上 慎一 氏
 (京都大学教授 高等教育研究開発推進センター教育アセスメント室長)

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 「講演会」では、アクティブ・ラーニング研究の第一人者である京都大学教授(高等教育研究開発推進センター教育アセスメント室長)の溝上慎一氏をお招きし、「これから求められる資質・能力とは」、「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善とは」といった、新学習指導要領の理念及び趣旨、そしてこれから目指すべき授業改善の方向性について、ご講演をいただきます。
 続く「総合教育センター研究発表」では、総合教育センターが2年にわたり研究を進めてきた研究の概要、そして、中学校・高等学校における授業改善の一つの方向性について提案いたします。

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2 特設分科会(3分科会)
(1)特設分科会1「確かな学力(知)」
(2)特設分科会2「豊かな心(徳)」
(3)特設分科会3「健やかな体(体)」

3 分科会(18分科会)
(1)国語 [2/9(金)午前・午後:ホテル千秋閣]
(2)社会/地理歴史・公民  [2/9(金)午前・午後:生涯学習推進センター]
(3)算数/数学 [2/9(金)午前・午後:ホテル花巻]
(4)理科 [2/9(金)午前:教育センター]
(5)図画工作/美術 [2/9(金)午前:教育センター]
(6)音楽 [2/9(金)午後:教育センター]
(7)体育/保健体育 [2/9(金)午後:教育センター]
(8)家庭/技術・家庭 [2/9(金)午後:教育センター]
(9)外国語活動/外国語 [2/9(金)午前・午後:教育センター]
(10)異校種間連携/学校経営 [2/8(木)午後:教育センター]
(11)道徳 [2/9(金)午前:生涯学習推進センター]
(12)特別活動/キャリア教育 [2/9(金)午前:教育センター]
(13)情報教育 [2/9(金)午前:教育センター]
(14)総合的な学習の時間/小規模・複式指導 [2/9(金)午後:教育センター]
(15)幼児教育/幼小接続 [2/8(木)午後:生涯学習推進センター]
(16)教育相談 [2/9(金)午後:生涯学習推進センター]
(17)特別支援教育 [2/9(金)午前・午後:ホテル千秋閣]
(18)いきる・かかわる・そなえる [2/9(金)午前/午後:生涯学習推進センター]

4 企画展(教育センター会場)
(1)学生科学賞入賞作品展[教育センター会場]
(2)教材展(理科)[教育センター会場]
(3)教材展(技術・家庭)[教育センター会場]
(4)教材ポスター展(特別支援教育)[ホテル千秋閣会場]
(5)教材展(情報教育)[教育センター会場]
(6)学校紹介写真展[教育センター会場]
(7)学校公開ポスター展[教育センター会場]

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◇運営担当者より
 今年度第61回を数える平成29年度岩手県教育研究発表会は、上記の日程・内容にて開催予定です。例年、2日間でのべ3400名ほどの県内外の教育関係者に参加していただいております。
 本会は、参加していただいた方々に満足していただけるよう質の高い研究・実践報告をご提供できると考えております。本会を通して大いに刺激を受けていただき、各校での教育実践に生かしていただければ幸いです。
 申込み期間は、平成29年12月1日(金)~26日(火)となっております。申込み方法についての詳細は岩手教育情報交流ネットをご覧ください。多数のご参加をお待ちしております。
 

■2〔お知らせ〕提案授業のご案内(メルマガ112号より再掲) 
           高等学校公民科「政治経済」


 平成29年12月19日(火)、盛岡南高等学校において、高等学校公民科「政治経済」の提案授業を行います。提案授業の実施要項は下のリンクよりご覧頂けます。
http://www1.iwate-ed.jp/others/h29_teian_seikei.pdf
 

■3〔コラム〕『本当に勝てるチャンスがきた時に勝てるチーム作りを』
 30年ほど前の初任の頃のことです。今でも心に残っている先輩教員の言葉があります。
 「本当に勝てるチャンスがきた時に勝てるチーム作りをしなさい」。その当時、ある運動部の顧問をしていました。前任者から引き継いだチームはとても能力の高い選手が揃っており、上位を狙えるチームでした。近隣にある強豪校へ足しげく通い、生徒も私も指導をいただきました。
 その翌年のチームは、部員の数も少なく、前年に比べて勝つことは難しいであろうチームでした。その時、顧問である私は、そういう思いを持ってしまったがゆえに、高いレベルを望まず、練習試合の数もわずかで、明らかに前年の練習の質と比べれば低いものだったと思います。
 ある時、お世話になった強豪校の監督から一本の電話の言葉です。「最近、練習試合に来ないな」「指導者自身が、勝てないと見極めてしまって練習レベルを下げることをしていたら、本当に勝てるチャンスがきた時にも勝てないのだぞ」
 私はこの言葉ではっとしました。指導者としての私は今まで子供たちにどう映っていたのか。とても子供たちに申し訳なく感じたことを今でも思い出します。
 子供たちの実態に合わない高いレベルの要求であったり、指導者が早々に見極めてしまう状況など、子供たちと指導者の気持ちがかみ合わない状況は好ましくはありません。授業も同じではないでしょうか。子供たちの成長を信じ、そのための支援を的確にしていくことにより無限の可能性を引き出すことができるのではないかと思います。この歳になって改めて深く考えさせられることです。

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