教育センターニュース第118号 2018.09.12|岩手県立総合教育センターメールマガジン
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2018.09.12 お問合せ:ml-maga@center.iwate-ed.jp

[目次]
■1〔お知らせ〕公開講演 「『特別の教科道徳』における授業づくりと評価
              ~主体的・対話的で深い学びの実現~」のご案内

■2〔コラム〕 栗はいつできるか

[本文]
■1〔お知らせ〕公開講演 「『特別の教科道徳』における授業づくりと評価
              ~主体的・対話的で深い学びの実現~」のご案内

 総合教育センターでは、京都産業大学教授の柴原弘志先生をお招きし、「『特別の教科道徳』における授業づくりと評価~主体的・対話的で深い学びの実現~」と題しまして、公開講演を開催いたします。
 皆様もご承知の通り、道徳は、「特別の教科道徳」として、小学校では今年度からスタートしております。また、中学校においても平成31年度から全面実施となります。道徳の教科化に伴い、「考え、議論する道徳」への質の転換が求められるとともに、道徳科の学習評価の在り方についても「小学校・中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別の教科 道徳編(平成29年7月)」で、より具体的に示されました。道徳の授業を要として道徳教育の充実を図っていくことは、各校の喫緊の課題であるといえます。
 今年度は、こうした「特別の教科 道徳」に求められる授業づくりと評価について、道徳教育の第一人者であり、道徳科の学習指導要領、解説並びに評価の策定でも中心的な役割を担われた柴原先生に、分かりやすくご講義いただきます。貴重な機会ですので、ぜひご参加ください。

 日時: 平成30年11月6日(火) 9:20~11:50
 会場: 岩手県立総合教育センター 4階 大会議室  

 参加の申込みは、平成30年10月23日(火)までに岩手教育情報交流ネットからお申込みください。

 

■2〔コラム〕 栗はいつできるか

 実りの秋。栗に限らず、多くの作物が収穫を迎える季節となりました。栗の他にクルミ。果物もおいしい時季。食いしん坊の私が最も好む季節です。そして、その中でも栗は私が最も好む物です。
 自然あふれる環境(単なる田舎)で育った私は、子供の頃からよく栗拾いをしに行ったものです。ですから、他の人よりは栗の木を見る癖がついていて、現在でも秋になれば、自然と栗の木を探して見ている自分がいます。
 ここで大事なことがあります。「秋になれば」なのです。あたり前のことではありますが、栗は秋になると急に実をつけ、地面に落ちてくるわけではありません。皆が目もくれない夏の間にもゆっくりと成長し、秋にようやく実になるのです。
 あまり意識しなかったのですが、年をとってから「栗の成長」と「人の成長」を重ねて見るようになりました。高校生の成長は栗のそれと似ていると感じたことが始まりです。
 私は高校教師として高校生を見てきました。高校生に関わる多くの人は勉強においても、部活動においても、どちらかというと大会のシーズンや、試験のシーズンに注目し、それ以外のシーズンにはあまり注目しない傾向があります。保護者であってもその傾向はあります。
 高校生は急に本物(栗)になりません。春、夏を経て、ようやく本物(栗)になります。シーズン(秋)だけ注目するのは誰でもできることです。
 私は自戒の念を込めて、大好きな栗の木を春も、夏もしっかり見ます。最盛期だけみるようなことはしません。「栗は秋にできます」でも、栗は春も夏もちゃんと成長しています。結果だけを見るのではなく、あまり注目されないプロセスを大切にしたいものです。
 「勝った・負けた」の話、「受かった・落ちた」の結果の話をするだけでなく、途中の話を是非してほしいのです。
 春、夏の栗の様子もしっかりと見て、評価してあげてほしいのです。


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