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このメールマガジンは,岩手県内の幼稚園,小学校,中学校,義務教育学校,高等学校,特別支援学校などへ教育センターの研修・支援・研究に関する情報を迅速にお届けするために発行しています。 | |||||||||
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[目次] |
■1〔お知らせ〕令和元年度(第63回)岩手県教育研究発表会のお知らせ ■2〔コラム〕殻を破る |
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■1〔お知らせ〕令和元年度(第63回)岩手県教育研究発表会のお知らせ 全体テーマ『新しい時代を拓く子どもたちの主体的な学びの充実を図るカリキュラム・マネジメント~教科等横断的な視点に立って育む資質・能力~』 期日 令和2年2月13日(木),14日(金) 会場 2月13日(木) 花巻温泉ホテル千秋閣(終日),ホテル花巻(午後) 岩手県立総合教育センター(午後),岩手県立生涯学習推進センター(午後) 2月14日(金) 花巻温泉ホテル千秋閣(終日),ホテル花巻(終日) 岩手県立総合教育センター(終日),岩手県立生涯学習推進センター(終日) ★日程等の詳細,参加申込みにつきましては,岩手教育情報交流ネットまたは センターWebページをご覧ください。 <申込み期間:令和元年12月2日(月)~ 24日(火)> http://www1.iwate-ed.jp/kenkyu/happyoukai/r01/index.html ※分科会によっては、定員になり次第申込みを終了する場合があります。 ****************************************** ◇全体テーマについて 中央教育審議会答申を踏まえ,幼稚園教育要領,小・中学校,高等学校,特別支援学校の学習指導要領(以下「学習指導要領等」)が改訂され,新しい時代の学校教育の姿が明らかとなりました。 学習指導要領等では,改訂の基本的な考え方として,子どもたちが未来社会を切り拓くための資質・能力を一層確実に育成することが示され,学校全体として教育課程に基づく教育活動の質を向上させ,学習の効果の最大化を図るカリキュラム・マネジメントに努めることが求められています。さらに,学習評価の改善に関する通知では,学習評価はカリキュラム・マネジメントの中核的な役割を担っていることが基本的な考え方として示されました。 また,岩手県教育振興計画では,学校教育において目指す姿を「子どもたちが,地域とともにある学校において自ら生き生きと学び,夢を持ち,それぞれの人間形成と自己実現に向けて知・徳・体のバランスのとれた『生きる力』を身に付けています」としており,これは子どもたちの主体的な学びの充実を図ることにより,実現されるものであると捉えます。 そこで,今後3年間の教育研究発表会のメインテーマを「新しい時代を拓く子どもたちの主体的な学びの充実を図るカリキュラム・マネジメント」と設定し,カリキュラム・マネジメントについて理解を深め,本県が学校教育において目指す姿を共有する機会にしたいと考えました。さらに,今年度のサブテーマは,学習指導要領等で求められる教科等横断的な視点で育む資質・能力に焦点を当て,「教科等横断的な視点に立って育む資質・能力」としました。 1 全体会[2/13(木)午前:ホテル千秋閣] (1)講演会 「新しい時代を拓くこれからのカリキュラム・マネジメント~教科等横断的な視点に立って育む資質・能力~」 横浜国立大学 名誉教授 髙 木 展 郎 氏 (2)パネルディスカッション 「カリキュラム・マネジメントを推進するためのポイント」 ファシリテーター 横浜国立大学 名誉教授 髙 木 展 郎 氏 パネリスト 宮古市立宮古小学校 主幹教諭 工 藤 千 秋 住田町立世田米中学校 教諭 黄川田 潤 一 岩手県立遠野高等学校 副校長 鈴 木 徹 ****************************************** 「講演会」では,中学校・高校・大学でご勤務され,文部科学省中央教育審議会初等中等教育分科会の委員も務められた,横浜国立大学名誉教授の髙木展郎氏をお招きし,「新しい時代を拓くこれからのカリキュラム・マネジメント~教科等横断的な視点に立って育む資質・能力~」と題してご講演をいただきます。 「パネルディスカッション」では,髙木展郎氏をファシリテーターとして,県内の小中高から3名をパネリストにお迎えし,各学校種の現状と課題を共有しながら教科等横断的な学習の充実や授業改善に向けたカリキュラム・マネジメントのあり方についてディスカッションをいただきます。 ****************************************** 2 特設分科会(4分科会) (1)特設分科会1「学力向上」 [2/13(木)午後:ホテル千秋閣] (2)特設分科会2「小学校外国語教育」 [2/13(木)午後:ホテル花巻] (3)特設分科会3「小学校プログラミング教育」 [2/13(木)午後:教育センター] ※奥州市立若柳小学校第6学年児童を対象として, センター所員が提案授業(小学校プログラミング教育/理科)を行います。 (4)特設分科会4「学校マネジメント/異校種間連携」 [2/13(木)午前:生涯学習推進センター] 3 分科会(17分科会) (1)国語[2/14(金)午前:ホテル千秋閣] (2)社会/地理歴史・公民 [2/14(金)午前:生涯学習推進センター] (3)算数/数学[2/14(金)午前・午後:ホテル千秋閣] (4)理科[2/14(金)午前・午後:教育センター] (5)音楽[2/14(金)午後:教育センター] (6)図画工作/美術[2/14(金)午前・午後:教育センター] (7)家庭/技術・家庭〔家庭分野〕[2/14(金)午前:教育センター] (8)体育/保健体育[2/14(金)午前:教育センター] (9)中・高等学校外国語[2/14(金)午前:教育センター] (10)道徳[2/14(金)午前・午後:ホテル花巻]※午後は豊かな心を育む道徳教育シンポジウム (11)キャリア教育/総合的な学習の時間[2/14(金)午前:教育センター] (12)情報教育/技術・家庭〔技術分野〕[2/14(金)午後:教育センター] (13)幼児教育/幼小接続[2/13(木)午後:教育センター] (14)教育相談[2/14(金)午後:教育センター] (15)特別支援教育[2/14(金)午前・午後:生涯学習推進センター] (16)いきる・かかわる・そなえる[2/14(金)午前・午後:生涯学習推進センター] (17)コミュニティスクール[2/14(金)午後:生涯学習推進センター] 4 企画展(教育センター会場) (1)学生科学賞入賞作品展[教育センター会場] (2)教材展(理科)[教育センター会場] (3)教材展(技術・家庭)[教育センター会場] (4)教材ポスター展(特別支援教育)[生涯学習推進センター会場] (5)教材展(情報教育)[教育センター会場] (6)学校紹介写真展[教育センター会場] (7)学校公開ポスター展[教育センター会場] ****************************************** ◇運営担当者より 今年度第63回を数える令和元年度岩手県教育研究発表会は,上記の日程・内容にて開催予定です。例年,2日間でのべ3,000名ほどの県内外の教育関係者に参加していただいております。 本会は,参加していただいた方々に満足していただける質の高い研究・実践報告をご提供できる場と考えております。本会を通して大いに刺激を受けていただき,各校での教育実践に生かしていただければ幸いです。 申込み期間は,令和元年12月2日(月)~24日(火)となっております。申込み方法についての詳細は岩手教育情報交流ネットをご覧ください。多数のご参加をお待ちしております。 ****************************************** |
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■2〔コラム〕殻を破る 来年度から全面実施となる小学校学習指導要領の注目の一つとして「プログラミング教育」があります。実施に際しては教科の枠組みではないため,取り扱いに難しさがあるのも事実かもしれません。学習指導要領では,算数,理科,総合的な学習の時間での取り扱いが示されています。検定を通過した来年度から使用されるほとんどの教科書には,5年生算数「多角形の作図」,6年生理科「センサーライトの作成」で取り上げられています。学習指導要領ではこの例示されたもの以外の教科や単元でも取り扱って構わないということになっていますので,その指導計画については学校が裁量をもつことになります。 小学校プログラミング教育のキーワードは,「プログラミングの体験」です。授業を通して,結果的にプログラミングのスキルが身に付くことは想定されますが,プログラミングの知識や技能を習得させることが目的ではありませんし,評価の対象とするものではないとされています。あくまで,「体験」ということになります。「楽しい」「面白い」「もっとやってみたい」など、達成感や成就感を持たせることがとても大切であると言われています。 実際に小学校でのプログラミングの授業を担当してみて感じることは,子どもたちの集中力の凄さと想像力の豊富さです。教壇に立つ我々の立場とすれば,授業で「教える」という視点は拭い去ることはできませんが,子どもたちにこの集中力と創造力を発揮させる場を設定することが大切ではないでしょうか。 学級の中には,教員以上に,この分野に精通している子どもたちがいるかもしれません。だからこそ,それぞれの子に成長する場を与えることが必要であると思います。例えば,課題のプログラミングが早く終わった子には,悪戦苦闘している子に教えるような活動を位置づけることで,子どもたちは対話の中からさらに学びを深めることができるのではないかと思います。 子どもたち以上に,教員側が自分の殻を破って,学びの場を提供することへ挑戦をしていく必要があるのかもしれません。 (補足)プログラミングを実施した際の評価については,あくまでも,プログラミングを学習活動として実施した教科等において,それぞれの教科等の評価規準により評価するのが基本となります。(文部科学省(2018),『小学校プログラミング教育の手引き』) |
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