教育センターニュース第137号 2020.10.14|岩手県立総合教育センターメールマガジン
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137
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[目次]
■1〔研修推進〕公開研修のご案内

■2〔コ ラ ム〕郷土の先人から学ぶ


[本文]
■1〔研修推進〕公開研修のご案内

 教育センターでは以下のとおり、公開研修講座を開催いたします。たくさんの先生方の申込みをお待ちしています。

◎〔3614〕『図画工作授業づくりのポイント』
【実施期日】12月4日(金)(締め切り11月20日)
【小・中・特】
 図画工作科で育成する資質や能力とは何か、そのための授業はどうあればよいかを考える研修です。表現や鑑賞の指導と評価のポイントについて、教科書の題材を取り上げ実際に体験しながら理解を深めていきます。また、特別な配慮を要する児童への指導上の配慮事項についても触れていく予定です。

◎〔3612〕『小学校算数授業づくり』
【実施期日】12月14日(月)(締め切り11月30日)
【小・特】
 本講座では、新学習指導要領の趣旨を踏まえ、算数科の授業づくりや授業の進め方について学ぶ【授業実践コース】(全教員)、算数科の授業の在り方や校内研究の構想や進め方について学ぶ【研究推進コース】(研究主任及び研究担当教員)に分かれて研修を行い、指導力の向上及び校内研究の充実を目指します。

◎〔3672〕『基礎からのワード・エクセル』
【実施期日】12月24日(木)(締め切り12月10日)
【小・中・高・特・事務】
 「周りには今さら聞きにくいけれど、ワードやエクセルの基本操作を学びたい…」こんな希望をお持ちの方対象の基礎講座です。実際に演習をしながら、ひととおりの基本操作を学んでいきます。

◎〔3674〕『授業におけるICT機器活用』
【実施期日】12月24日(木)(締め切り12月10日)
【小・中・高・特】
 授業におけるICTの活用について学びます。新学習指導要領における情報活用能力の位置付けについて理解を深め、ICTを活用した授業づくりについて研修します。その講義内容をふまえて、ICTを活用した学習指導案を作成し、模擬授業を行います。

◎〔3676〕『わくわくミシン指導スキルアップ』
【実施期日】12月24日(木)(締め切り12月10日)
【小・中・高・特】
 新学習指導要領に対応した製作実習におけるミシン操作と、一斉指導のポイントについて演習します。小・中・高等学校の系統性を踏まえて、衣食住・消費生活と環境に関連させた教材を構想・製作します。中学校免許外・特別支援学校の方も研修できます。

◎〔3617〕『小学校理科ものづくり・教材作製』
【実施期日】12月25日(金)(締め切り11月25日)
【小・特】
 小学校理科のものづくりについて体験しながら学びます。教材作製では好評の「ペットボトルカッター」と、「デジタル電圧計・並列回路用リード線・理科実験用酸素センサー」から1つを選び作ります。理科に自信がなくても大丈夫です。観察・実験で困ったことを気軽に話しながら解消方法も考えます。

◎〔3651〕『社会の変化に対応した消費者教育』
【実施期日】12月25日(金)(締め切り12月11日)
【小・中】
 家庭科並びに家庭分野の「C消費生活・環境」の内容について、新設である「買い物の仕組みや消費者の役割」(小学校)、「売買契約の仕組み」、「消費者被害とその対応」(中学校)を中心に消費生活アドバイザーによる講義や授業に活用できる教材づくりを行います。

◎〔3673〕『Excel関数(中級編)』
【実施期日】12月25日(金)(締め切り12月11日)
【小・中・高・特・事務】
 「VLOOKUP」、「IF」、「FREQUENCY」、「SUMIF」などの関数を用いて、座席表、成績処理、会計簿など、校務で使う場面を想定したExcelファイルを作成 します。(※マクロ及びVBAの操作は扱いません。)


■2〔コ ラ ム〕郷土の先人から学ぶ

 多くの人材を輩出している岩手県。
 その一人に胆沢(現・奥州市)出身の後藤新平がいます。
 後藤新平は、台湾の都市開発や経済改革の実施、関東大震災後の東京の復興などで知られていますが、医師の資格をもち、医療分野でも功績を挙げていたことはあまり知られていません。
 後藤が活躍した明治の日本は、コレラが海外から持ち込まれ、国内で流行していました。国は、日清戦争の勝利で国内が沸く中、当時海外で流行していた疫病を帰国する兵士が持ち込む可能性に懸念を抱いていました。『臨時陸軍検疫部報告摘要』(明治29.7)によれば、1895年に清から帰港した船687隻のうち、258隻にコレラ感染者がいたことが記されています。
 このような状況で、陸軍の事務官長に任命された後藤は、検疫所を似島(広島)・彦島(山口)・桜島(大阪)の3カ所にわずか2ヵ月で建設し、清から帰国する兵士23万人を検疫するとともに、兵士が持ち込む物品も消毒しました。
 この時、後藤が行った水際作戦やインフラ整備は、大規模な疫病対策として、日本の歴史に残るものであり、今後も参考になるものと言えます。この防疫事業が実施できたのは、後藤の考えに理解を示し、支えてくれた方々の功績も大きかったのはそのとおりですが、郷土の先人である後藤の強力なリーダーシップがあったからこそでした。
 岩手に生きる私たちは、このエピソードに見るような後藤の先見の明を知り参考にするとともに、郷土の他の先人たちからも多くを学びたいものです。(参考:山岡淳一郎『後藤新平 日本の羅針盤となった男』草思社)。


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