2021.02.03|岩手県立総合教育センターメールマガジン
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[目次]
■1〔お知らせ〕令和2年度(第64回)岩手県教育研究発表会について

■2〔コ ラ ム〕ICTと多様な学びについて


[本文]
■1〔お知らせ〕令和2年度(第64回)岩手県教育研究発表会について

期日:令和3年2月9日(火)~10日(水)
会場:花巻温泉(ホテル千秋閣、ホテル花巻)、岩手県立総合教育センター、岩手県立生涯学習推進センター
全体テーマ:『新しい時代を拓く子どもたちの主体的な学びの充実を図るカリキュラム・マネジメント~学校段階等間の接続の視点に立って育む資質・能力~』

★特設Webページはこちら
 → http://www1.iwate-ed.jp/kenkyu/happyoukai/r02/index.html

 岩手県教育研究発表会の開催が間近となりました。今回は、「1 全体会及び特設分科会の紹介」、「2 発表資料の公開」、「3 駐車場およびシャトルバスの運行」、「4 弁当引き換え手順」、「5 その他」についてお知らせします。

1 全体会及び特設分科会の紹介
2/9(火)午前の全体会は、ホテル千秋閣「グレイトホール瑞雲」をメイン会場とし、ホテル千秋閣「ブランエール」、ホテル花巻「胡四王」、総合教育センター「大会議室」、生涯学習推進センター「セミナーホール」をサテライト会場として開催します。
 午後の特設分科会(分科会)は13:40からおこないます。参加する分科会(会場)の確認をお願いいたします。【特設分科会4】小学校プログラミング教育(総合教育センター体育館)および【特設分科会5】コミュニティ・スクール(生涯学習推進センターセミナーホール)の会場はテーブルがございませんので、メモ等をお取りになる場合はバインダー等のご準備をお願いいたします。

【講演会】
 「教科等横断的な学習を充実する」ことが横のつながりであるとすれば、今年度サブテーマである「学校段階等間を接続する視点に立って育む」ことは縦の関係を築いていくことになってきます。
 学校教育目標を達成し、学習の基盤となる資質・能力や現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力を育成するために、学校単位だけではなく、中学校区や市町村単位で学校段階等間をつなぐという意識をもって、カリキュラム・マネジメントに取り組むことが重要となってきます。
 そこで、明星大学 吉冨 芳正 教授をお招きし、その実現に向けたカリキュラム・マネジメントの在り方について、ご講演いただきます。

【会場協議】
 「カリキュラム・マネジメントの現状と課題」というテーマで、今年度のカリキュラム・マネジメントの推進について振り返ります。参会者の皆さまには、幾つかの設問にお答えいただく形で、御協力いただきながら、会場協議を進めていきます。
 講師として、講演会に引き続き 吉冨 芳正 教授にご登壇いただきます。皆さまの回答をもとに、吉冨先生から更にお話を伺いながら、「学校段階等間の接続の視点」と各校で取り組むべきカリキュラム・マネジメントついて考える機会とします。

【特設分科会1】
「学力向上」会場:ホテル千秋閣「グレイトホール瑞雲」
 岩手県教育委員会では、「つまずきを生かした一人ひとりを伸ばす授業改善」を重点目標とし、「確かな学力育成プラン」を進めてきました。
 本分科会では、テーマを「子どもの姿でつなぐ授業改善」とし、「授業改善に向けた組織的な対応」の視点を踏まえ、大槌町教育委員会、岩手県立大槌高等学校の取組事例等を参考にしながら、各学校が自校の取組を振り返り、将来に向けて、本県が目指す授業のあり方を見つめ直し、共有していきます。

【特設分科会2】
「校種間におけるカリキュラム・マネジメント」会場:ホテル花巻「胡四王」
 校種間での円滑な学びの接続を図り、児童生徒の資質・能力を育む一貫性のある教育の推進が求められています。
 本分科会では、目指す子供の姿を共有し、学校や地域の実態や特色を生かした校種間連携に取り組んだ実践発表等を通して、校種間におけるカリキュラム・マネジメントの可能性と、成果を生むための工夫の視点について考えていきます。
 また、岩手大学 田代 高章 教授から「『岩手だからこそできる教育、やるべき教育』を実現するためのカリキュラム・マネジメントの在り方」と題した講演をいただくことで、各校の特色ある学校づくりの推進に向けて、考えを深めていきます。

【特設分科会3】
「生徒指導」会場:ホテル千秋閣「ブランエール」
 不登校児童生徒数は全国的に増加しており、本県においても大きな課題となっています。新規不登校を生まない、魅力ある学校づくりを目指し、宮古市が令和元年度から令和2年度の2年間にわたり取り組んだ「魅力ある学校づくり調査研究事業」について、宮古市教育委員会、第一中学校、宮古小学校、山口小学校、亀岳小学校による実践発表及びパネルディスカッションを通して、実践の成果等について紹介します。また、この調査研究事業の担当である国立教育政策研究所 小野憲総括研究官の講演では、宮古市の取組と、不登校対策推進のポイントについてご助言をいただきます。

【特設分科会4】
「小学校プログラミング教育」会場:総合教育センター「体育館」
 今年度から必修化となった「小学校プログラミング教育」の充実を目指し、県教育委員会は令和元年度に6名のプログラミング教育推進リーダーを選定しました。リーダーとなった先生方はこれまで、各所属校において授業実践を行い、プログラミング教育を推進して参りました。本日は九戸村立江刺家小学校第5、6学年複式学級における算数科の実践と、奥州市立江刺愛宕小学校第5学年図画工作科の実践を発表します。助言並びに講演は、岩手大学 宮川 洋一 教授です。参会者の皆さんには、プログラミング教育のねらいや意義、授業の具体的なイメージを持っていただく機会とします。

【特設分科会5】
「コミュニティ・スクール」会場:生涯学習推進センター「セミナーホール」
 学習指導要領の理念として示されている「社会に開かれた教育課程」の実現に向けて、学校は地域との連携・協働を一層進めていくことが必要不可欠となっています。そのための有効な仕組みである、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第47条の5に基づくコミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)の導入が、全国的にも、県内でも加速しています。
 本分科会では、コミュニティ・スクールの効果的な取組の事例発表及び講師による助言を通じて、コミュニティ・スクールについての理解促進を図るとともに、各学校における円滑かつ効果的なコミュニティ・スクールの導入や取組の充実に資する機会とします。


2 発表資料の公開
 今回の発表会では、合計77本の教育研究及び教育実践の発表が予定されております。教育センター所員、長期研修生の発表資料を2月4日(木)から以下の Webページにて公開します。参会予定の皆様におかれましては、事前にご覧いただければと思います。

★総合教育センター 教育研究発表会 発表資料の公開Webページ
 → http://www1.iwate-ed.jp/kenkyu/siryou/index_r02.html


3 駐車場およびシャトルバスの運行
 1日目の2月9日(火)は、駐車場を下記のとおり指定します。一般参加者の皆様は必ず岩手県立総合教育センターに駐車し、シャトルバスをご利用ください。
【一般参加者】
 岩手県立総合教育センター(花巻温泉まで概ね5分おきにシャトルバスを運行します。)
【来賓・招待者・発表会関係者】
 花巻温泉(「駐車表示」をご提示ください。)
 ※ただし、花巻温泉に宿泊される方は、一般参加者であっても花巻温泉に駐車できます。
 
 なお、2日目の2月10日(水)は、駐車場の指定はありません。最寄りの会場駐車場をご利用ください。

 会場周辺道路は、混雑が予想されます。当日は、無料シャトルバスを花巻空港駅・花巻温泉間、花巻空港駅・教育センター間、花巻温泉・教育センター間で運行します。シャトルバス運行時間帯以外の移動は、路線バス等を利用してください。花巻空港駅周辺の駐車場は、確保しておりません。
★無料シャトルバスの運行について
 → http://www1.iwate-ed.jp/kenkyu/happyoukai/r02/r02_shuttlebus-timetable_1202.pdf


4 弁当引き換え手順
・岩手教育情報交流ネットから弁当を申し込まれた方には、「弁当引換票」が岩手教育情報交流ネットから電子メールで自動返信されます。
・「弁当引換票」が届かない場合は、何らかの理由により弁当の申込が完了していませんので、必ず、事務局(0198-27-2833 古川)に問い合わせてください。
・「弁当引換票」は、印刷して発表会当日、必ずお持ちください。
・昼食時間に発表会会場の引換所で「弁当引換票」に代金を添えて、弁当と交換となります。
・2月9日(火)の来賓、招待者、全体会及び当日開催する特設分科会発表会等の関係者の方は、受付で代金を頂戴します。弁当は控室に準備いたします。
・2月10日(水)の分科会の助言者の方につきましては、「弁当引換票」をお持ちいただき、当日の昼食時間に昼食会場で「弁当引換票」に代金を添えて受け取ってください。


5 その他
 当日、会場周辺は大変混雑が予想されます。車を利用される方はお早めにご来場願います。皆様には事情をご賢察の上、同じ学校の先生方同士、乗り合わせてのご来場にご協力ください。


■2〔コ ラ ム〕ICTと多様な学びについて

 コロナにより、オンラインによる研修や会議が行われるようになりました。
 数年前にICTにかかわる研修会で、「分身ロボットOriHime(オリヒメ)」を活用した実践を聞く機会がありました。具体的な実践の一つは、入院による学習空白を生まないために病院と教室とをつないだ取組でした。友達関係の継続にもつながり、退院後の学校復帰が順調だったそうです。もう一つは、初めての場所や人に対する不安感の強い児童の社会科見学の取組です。教師がOriHime(オリヒメ)と一緒に見学に行き、本人は学校でOriHime(オリヒメ)を通して、見学先を見たり質問したりしました。そのようなやりとりを繰り返す中で信頼関係ができ、実際に訪問できるようになったそうです。
 対人関係の困難さや感覚の過敏さ等々、様々な理由で「教室」という場に入ることが難しい子どもたちがいます。そんな子どもたちにもこのようなICTを活用することで、一人一人の学びを保障し、人とつながることができるようになるのではないでしょうか。
 世の中の変化に応じてICTを上手に活用することにより、多様な学び方が広がっていくように思います。


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