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このメールマガジンは、岩手県内の幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、特別支援学校などへ教育センターの研修・支援・研究に関する情報を迅速にお届けするために発行しています。 | |||||||||
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■1〔お知らせ〕「令和3年度総合教育センター一般公開」のお知らせ ■2〔 コラム 〕マズローの欲求階層説 |
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■1〔お知らせ〕「令和3年度総合教育センター一般公開」のお知らせ Web公開期間:令和3年11月1日(月)~令和4年1月14日(金) 閲覧先:センターYouTubeチャンネル及びセンターHP 岩手県立総合教育センターでは、11月1日(月)から「いわて教育週間」の一環として、動画等を皆さんにWeb公開します。 今年は、主に小学生の閲覧を想定した冬季休業中の工作や自由研究の参考となる動画や資料などを用意しています。是非、一度ご覧ください。 |
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■2〔 コラム 〕マズローの欲求階層説 みなさんこんにちは。早いもので、今年度ももう約半年が過ぎようとしています。岩手県でも独自の緊急事態宣言が発令されるなど、まだまだ先が見通せない状況が続き、ストレスを抱えている方もいらっしゃるのではないかと案じております。 さて、今回は、教員採用試験対策としても学んだことのある、マズローの欲求階層説を取り上げてみます。 アブラハム・マズロー(1908-1970)は、アメリカの心理学者で、心理学の体系について、精神分析を第一勢力、行動主義を第二勢力、人間性心理学を第三勢力と位置づけ、人間性心理学の生みの親であるとされています。ちなみに、代表的な人間性心理学者には、マズローのほかに、カール・ロジャーズ、フレデリック・パールズなどがおり、さらにアルフレッド・アドラーもこれに加えられることもあるようです。 マズローの欲求階層説とは、人間の欲求を5つの階層で段階的に表したものです。自己実現理論とも呼ばれるこの理論には批判も多くあるようですが、今なお様々な分野で広く受けられている考え方といえましょう。 マズローは、人間の欲求について、優先順位を備えたピラミッド型の階層として概念化を行い、この階層は下の階層のものほど根源的で優先されるものとされています。これらを順に見ていくと、最下層に生理的欲求が位置付けられます。人間の生存に必要となる基本的かつ本能的な欲求です。次の階層には、安全の欲求が位置付けられます。生存のために安全な場を求める欲求です。次の階層には、社会的欲求が位置付けられます。別名、所属と愛情の欲求ともいわれるものです。さらに次の階層には、承認の欲求が位置付けられます。自尊の欲求ともいわれます。そして最上位の階層に、自己実現の欲求が位置付けられます。自己の可能性を実現したいという欲求で、自身のもつ才能や技能を最大限に発揮し、それを具現化したいというものです。 この理論を、学校教育に当てはめてみたとき、児童生徒の成長のために我々教員が何をすべきか、児童生徒にどのような目標を持ってほしいかなど、さまざまなことを考える手掛かりになることが想像できます。このようなことから、この理論が教育の分野にも広く浸透しているのでしょう。 ここまでは広く知られていることですが、マズローは晩年、5階層よりも先の階層があることを発表したのだそうです。それは、自己超越の欲求で、目的の遂行・達成だけを純粋に求めるとう階層で、見返りも求めずエゴもなく、自我を忘れてただ目的のみに没頭し、何かの課題や使命、職業や大切な仕事に貢献している状態だといいます。 このような状態に到達できるかはともかく、これらの言説から、改めて自分自身の仕事や求められている役割について考察し、今年度の折り返しに当たり、さらに自覚をもって業務に当たろうと思っております。みなさんもぜひ。(了) |
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